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「プロもあるんじゃないか」福岡有数の進学校・東筑を甲子園に導いたバッテリーがまだまだ夢を追うワケ「違う道を目指しても許してくれる学校です」 

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内田勝治

内田勝治Katsuharu Uchida

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photograph byJIJI PRESS

posted2026/09/04 11:02

「プロもあるんじゃないか」福岡有数の進学校・東筑を甲子園に導いたバッテリーがまだまだ夢を追うワケ「違う道を目指しても許してくれる学校です」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今夏、甲子園で「文武両道」公立校として話題になった東筑のエース、深町。県下有数の進学校を卒業した後の進路については、どう考えているのか?

 深町は、まず大学野球の頂点に立つため、投球フォームの修正に着手。自宅や公園でシャドーピッチングやキャッチボールを繰り返している。

 「自分は技術だけじゃなく、人間性を磨くために、『一日一善』を日頃から意識して続けてきました。メンタル面から鍛えていかないと、強豪相手に勝つことはできません。大学での4年間はうまくいかないことばかりかもしれませんが、自分も絶対にプロへ行きたいし、そのためにも唯一無二の投手になりたいと思っています」

兄が「プロもあるんじゃないか」

 そして平山は深町より一足早くプロ入りの夢を叶えるため、プロ志望届を提出。学業も優秀で、推薦で有名私大に行くことも可能だったが、野球を職業とするべく、大きな決断をした。

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「年始に兄から進路について『プロもあるんじゃないか』と言われ、自分の可能性に挑戦したいと思いました。指名されなくても、一般受験で大学に入って、4年後にまた挑戦すればいい。最終的には一流のプロ野球選手になって、侍ジャパンのユニホームを着てWBCで世界一になりたいです」

 勉強だけしていればいいわけでもない。野球だけをしていれば許されるわけでもない。 東筑という場所で、限られた時間と己の可能性に真っ向から挑み続けた3年間を振り返ってもらった。

「可能性は無限大にあると教えてくれた学校でした。OBの力も凄いですし、学力も高いので、出口も広くなるし、自分みたいに違う道を目指してもそれを許してくれるので、本当にここに来てよかったと思っています。野球と勉強に向き合った経験は、社会に出た時に必ずいい影響をもたらしてくれると思っています」(平山)

「東筑に入って、自分で考えてやる練習を多くこなしました。ただ、みんなでやる練習でチームワークが鍛えられたという思いもあります。どちらも兼ね備えないと甲子園にはいけないということを教えてくれた高校でした」(深町)

 頼もしい背中でチームを引っ張った先輩たちはグラウンドを去った。だが、彼らが残した大きな財産は、確実に新チームへと引き継がれている。

 歴史を繋ぐ伝統の重みを背負いながら、今度は2017年夏、2018年春以来となる2季連続甲子園出場という高みを目指し、静かに、そして虎視眈々と牙を研ぎ始めている。

〈全3回の2回目/つづく

#3に続く
甲子園で涙を飲んだ「偏差値70の公立の雄」が野球でも強豪でいられる秘訣とは「野球も勉強も頑張りたい子に、その代に合ったチームスタイルを」
この連載の一覧を見る(#1〜3)

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