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あの高校駅伝の超名門が…ナゼ“女子短距離で日本一”に?「選手は県内出身者だけ」でも「4人が6種目で全国入賞」“全国大会出場ゼロ”から大躍進のウラ話
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別府響Hibiki Beppu
photograph byTadashi Hosoda
posted2026/09/08 11:00
今夏のインターハイで女子トラック種目の総合優勝に輝いた長野の佐久長聖高校。男子高校駅伝で4度の全国制覇を誇る「駅伝の名門」はナゼ短距離も強くなった?
特に今季で特筆すべきは、リレーを含めてインターハイ6種目で入賞した中村、阪真琴、宮澤希、鎌倉梨々華のスプリンター4人に加えて、三段跳の横山心と走幅跳の櫻井音寧を加えた6人の3年生部員全員が個人種目で全国大会出場を決めたことだ。
身体的な変化の影響が出やすく、記録のバラつきが大きくなりがちな高校女子陸上で、これほど多くの選手が安定した活躍を見せるケースは非常に珍しい。
しかも前述のように佐久長聖高のイメージは全国的には「男子駅伝の強豪」だ。必然的にリクルートにも影響は出る。今年の3年生女子選手も県内出身選手のみで、鎌倉に至っては中学からの内部進学生。陸上競技の実績を伴っての入学ですらないという。
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そんな環境下での、まさかの大躍進。果たしてそのウラには、どんな“魔法”があったのだろうか?
なぜ「駅伝の名門校」が短距離でも強豪に?
「やっぱり入賞した4人だけじゃなく、3年生の6人全員が結果を出せたというのは誇らしいですね。トラック種目の4人に注目が集まりがちですけど、跳躍2人を含めた6人全員が成長できたからこそ、全国でも好結果につながったのかなと思います」
そう語るのは佐久長聖高校陸上部の顧問を務める早川恭平だ。
「ただ、別に特別な練習はしていないんです。僕は0から1の画期的なトレーニングを作れるタイプではないので。強豪校のトレーニングを真似させてもらったり、陸上専門誌やYouTubeで練習法を調べたりして、それを今いる選手たち向けにアレンジする……というくらいで」
今年で35歳になる早川は、2017年に佐久長聖高に体育教諭として赴任して以来、同校陸上部を急成長させてきた立役者である。
それまでは全国大会まで駒を進める選手すら決して多くなかった同部の女子チームを全国大会の常連にまで鍛え上げ、昨年は女子の総合得点で全国準優勝。今年は阪、宮澤、中村、鎌倉と複数種目で全国の頂点を狙える選手を擁し、トラック部門で頂点まで押し上げた。

