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「最初はどこか勘違いしていた」“高校駅伝の超名門”が「女子短距離で日本一」の衝撃…監督が明かす“失敗からの軌跡”「結果だけを求める想いが…」

posted2026/09/08 11:01

 
「最初はどこか勘違いしていた」“高校駅伝の超名門”が「女子短距離で日本一」の衝撃…監督が明かす“失敗からの軌跡”「結果だけを求める想いが…」<Number Web> photograph by 佐久長聖高校陸上部提供

今夏のインターハイで女子トラック種目の総合優勝に輝いた佐久長聖高校陸上部女子。一方で、全国的な強豪になるまでには様々な紆余曲折もあった

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別府響

別府響Hibiki Beppu

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佐久長聖高校陸上部提供

 高校駅伝の名門として名高い長野・佐久長聖高校。「駅伝部」の活躍は枚挙に暇がないが、実は今夏のインターハイでは、同校の「陸上部」が女子トラック部門で全国No.1に輝いた。全国的に活躍を続ける駅伝部に水をあけられていた陸上部。ここにきて急成長を見せたウラには、どんな秘密があったのだろうか?《NumberWebノンフィクション全3回の2回目/つづきを読む》

「多分、どこか僕自身も勘違いしちゃったんですよね。『自分の指導はこれで正しいんだ』『このやり方でうまくいくんだ』って」

 2017年から佐久長聖高校の陸上部を指導する早川恭平は、赴任当初の喧騒をそんな風に振り返る。

「高校駅伝の強豪」として名高い同校で、短距離やフィールド種目でも成長できる、全国でも勝負できることを証明したい。そんな思いを抱いて指導に臨むと、意外にも結果はすぐに出た。赴任1年目からインターハイまで駒を進める選手が出たのだ。

赴任直後の好結果…どこかで「勘違い」?

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「ハッキリ言えばそんなの選手が連れて行ってくれたようなものじゃないですか。でも、当時は『自分の指導が上手くいった』という風に思ってしまった」

 まずは1年目から結果が出た。翌年からは、自ら勧誘した有望選手も入ってくる。普通に考えれば、このまま部の成績は右肩上がりで伸びていっていいはずだ。

 意気揚々と歩んだ20代の若者は、しかし突然、壁にぶちあたる。翌2018年、陸上部は男子も含めてひとりもインターハイへの出場選手を出すことができなかったのだ。

 実力のある選手はいた。だが、県大会の前の地区大会からリレーチームがバトンを落とすなど、ミスが頻発した。中学生の勧誘自体は上手くいっていた。定期的に練習会を実施し、県内選手が中心とはいえ全中経験のある選手も入学してきていた。それだけに、選手たちの実績やポテンシャルを考えれば、決して褒められた結果ではなかったという。

 指導法は間違っていないはずだ。なのに、なぜか結果が伴わない。

 悩んだ早川は、大学時代の関係者に頼み込み、日本各地の強豪校に出向いた。名伯楽と呼ばれる指導者は、どんなトレーニングをしているのか。どんなふうに生徒と接しているのか。そんな要素を、少しでも吸収しようとした。

【次ページ】 コロナ禍で感じた「生徒たちへの接し方」のミス

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