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「本当に死ぬところでした」脳梗塞で生死を彷徨った元Jリーガー盧廷潤55歳が語る、森保一とミョンボ先輩の見舞いを拒否した理由「それでも元気ですか、と」
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キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byRyosuke Tanikawa
posted2026/08/27 11:08
2019年に脳梗塞を患った盧廷潤(55歳)。右半身に後遺症が残るが、懸命なリハビリのおかげで病を乗り越えた
長らく病気について公に語ってこなかったため、日本でも盧の近況を知る人は限られていた。表舞台から姿を消し、家族と離れてリハビリを続けた年月。かつての仲間から届く「元気ですか」という短い連絡が、社会との細い糸になった。
森保も、距離を置きながら盧を気にかけ続けた一人だった。韓国まで見舞いに行くという申し出を断ったあとも、折に触れて連絡がきた。
「森保さんは、見えないところでも心配してくれるんですよ。それは昔から変わらないんです」
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広島時代から知っていた森保の人柄を、自身が最も苦しい時期に、盧はあらためて実感したのだろう。相手の事情を尊重し、無理に踏み込むことはしない。それでも、気にかけていることは伝え続ける。現役時代から変わらない森保の優しさだった。
心を揺さぶった日本からのオファー
現在も盧の右半身には後遺症が残っている。以前のように自由に飛行機に乗り、日本各地を巡れる状態ではない。
それでも、歩くことさえできなかった男は、一人で地下鉄に乗れるまでになった。
そして今度は、長く離れていたサッカー界へ戻る道を歩き始めている。その新たな一歩が、J3・FC大阪のアジア戦略アンバサダー就任だった。
「日本の話でなければ、やらなかったと思います」
サッカーへの未練はないと言い切っていた盧を動かしたのは、自らが切り開いた日韓の道を、次の世代へつなぎたいという思いだった。〈つづき→第4回〉

