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「本当に死ぬところでした」脳梗塞で生死を彷徨った元Jリーガー盧廷潤55歳が語る、森保一とミョンボ先輩の見舞いを拒否した理由「それでも元気ですか、と」
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キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byRyosuke Tanikawa
posted2026/08/27 11:08
2019年に脳梗塞を患った盧廷潤(55歳)。右半身に後遺症が残るが、懸命なリハビリのおかげで病を乗り越えた
通常のリハビリは1日2回。だが、それでは足りないと、1日3回に増やした。1カ月間、一日も休まずに繰り返したという。車椅子から立つことも難しい状態だったが、病院の地下から6階までの階段を、1日に7往復した。
「右手は全く使えなかった。それでも手すりをつかんで運動しました。病院の人からは『頭がおかしい』と言われましたよ。リハビリの運動ばかりするから(笑)」
現役時代の盧は、走ることを惜しまない選手だった。韓国で日本行きを批判され、Jリーグでは外国人枠の競争で一時、出場機会を失ったこともある。その時も、妊娠中の妻にボールを拾ってもらいながら居残りでシュート練習を続け、再び先発の座をつかんだ不屈の精神の持ち主でもあった。
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ただ、今回は、ゴールを奪うためではない。立つ、歩く、物を持つ――。日常を一つずつ取り戻すためのトレーニングは、盧をもってしても過酷で壮絶な時間だった。
森保一の見舞いも断った
入院中は、妹が週に一度、食べ物を持って訪ねて身の回りのことを支えてくれた。しかしサポートは最小限に留めた。旧友たちの見舞いもすべて断った。
「じつは森保(一)さんが『韓国にお見舞いに行く』と言ってくれていました。洪明甫先輩も病院に来ると言った。でも『来なくていい』と。リハビリ中は気を遣うし、数人にしか話していなかったから」

