- #1
- #2
審判たちの甲子園BACK NUMBER
PL学園・清原和博のスイングは「落合博満級」だった…では、桑田真澄は?「とぼけた顔をしてポーンと打つ」審判員が甲子園で見た“異様な打撃センス”
text by

安藤嘉浩Yoshihiro Ando
photograph byKatsuro Okazawa/AFLO
posted2026/08/22 06:02
PL学園2年時の桑田真澄(当時16歳)。投手として甲子園通算20勝の記録を残したが、打者としても類まれなセンスがあった
強い印象を審判員に残さないのに、甲子園で通算20勝をあげた。それこそが桑田という稀代の名投手のすごみなのかもしれない。
「とぼけた顔をしてポーンと打つ」桑田真澄の打撃センス
「それとね、静かなピッチャーでしたわ」と桂は語る。
「喜怒哀楽がまったく出ない。およそ高校生とは思えないようなプレートさばきでした」
ADVERTISEMENT
清水の印象も同じだ。
「見ていて、すごくかたい。重苦しい雰囲気があるんです。そう、まるで求道者のような投手でした」
清水はのちに、横浜(神奈川)の松坂大輔の試合もジャッジしている。
「松坂君は明るかった。『野球やろうぜ!』みたいな。そういう意味では、好対照でしたね」
甲子園で「KKコンビ」の9試合で塁審をした清沢忠彦は、その投球より、「よく打ったな」という印象が強いという。
桑田が池田(徳島)の水野雄仁から本塁打を打った1年生夏の準決勝、金足農(秋田)戦の8回裏に起死回生の逆転2ランを放った2年夏の準決勝とも、清沢は三塁塁審を務めている。
「強打者という構え方じゃないんだよね。それでいて、とぼけた顔をしてポーンと打つ。センスがよかったんだろうね。相手の配球がわかったんじゃないかな」
桑田の甲子園通算本塁打は6本。清原の13本に次ぐ歴代2位タイの記録である。
<前編とあわせてお読みください>
チェックを入れてボタンを押すだけ
Number Webを見つけやすくする

