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「あの夏は…時間の流れが違っていた」なぜ慶応は甲子園で優勝できた? あの“旋風”から3年…ナインが振り返る107年ぶり「奇跡の日本一」の真実

posted2026/08/22 11:01

 
「あの夏は…時間の流れが違っていた」なぜ慶応は甲子園で優勝できた? あの“旋風”から3年…ナインが振り返る107年ぶり「奇跡の日本一」の真実<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

2023年、甲子園に“旋風”を巻き起こした慶応高校。あの大躍進のウラには一体、何があったのだろうか?

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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Hideki Sugiyama

 新たな時代の到来を予感させた慶応高の「エンジョイ・ベースボール」。あの熱狂は、高校野球の在り方をどのように変えたのだろうか。当時のキャプテンと主力選手たちがあの快進撃を振り返ったインタビューを再掲します。《全2回の1回目/つづきを読む》(初出:Number 1126号/2025年8月28日発売 肩書などはすべて当時)

2023年夏…甲子園に起きた“慶応旋風” 

 2023年の夏。107年ぶりに夏の甲子園で優勝した慶應義塾高校が生み出した熱は、ひとつの「事件」だった。アルプススタンドの熱狂は試合を追うごとに内野、外野へと浸潤し、決勝の仙台育英戦では甲子園をホームへと変身させた。

 決勝では、丸田湊斗の先頭打者ホームランで勢いづくと、幾度も甲子園に「若き血」が響き渡り、その夜の新大阪駅の混乱(弁当すべて売り切れ、自由席を探して走る多数の慶應生など)に至るまで、甲子園の記憶に深く刻まれるチームとなった。

「エンジョイ・ベースボール」を掲げての優勝から2年。甲子園の主役だった選手たちはいま、慶應義塾大学の2年生になった。丸田は「あのホームラン」をこう振り返る。

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「いろいろデータを見て、最初はスライダーを狙ってました。2-2と追い込まれて、仙台育英の投手、湯田(統真)君の球はとにかく速いので、内角の真っ直ぐには差しこまれないようファウルで逃げつつ、三振だけは避けようというイメージを持てたのがよかったと思います。結果的にいい具合に力が抜けて、バットを振り抜けました」

 鮮やかな先制パンチ。春のセンバツでも対戦した仙台育英は、ある意味、丸田にとっては成長のベンチマークだった。

【次ページ】 元主将が振り返る甲子園「倍速で成長できた」

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