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「夜中に飛び起きてシャドーを繰り返したり…」暗中模索の日々を乗り越え、カープの投手最年長・大瀬良大地がようやく掴みつつある復調の気配 

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前原淳

前原淳Jun Maehara

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photograph byJIJI PRESS

posted2026/08/20 06:32

「夜中に飛び起きてシャドーを繰り返したり…」暗中模索の日々を乗り越え、カープの投手最年長・大瀬良大地がようやく掴みつつある復調の気配<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今季は一軍で2試合の登板にとどまる大瀬良

「ずっと良くない感覚は、何かを変えないと戻ってこない。新しい自分になるためにチャレンジしようと」

 キレを出すために体を絞った。体脂肪を下げ、体重を4kg落とした。周囲が心配するほど見た目が明らかに変わった。

 リスクも覚悟の上だったが、肉体の変化は球威に影響した。得意球カットボールの精度も低下。投球の生命線である2球種が使えなければ組み立ては苦しくなる。それ以外の球種で抑えられるほど、甘い世界ではない。一軍では4月22日のヤクルト戦で5回2失点。5月4日のDeNA戦では3回途中8安打6失点で、翌日には二軍降格となった。

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「あんなピッチングを最年長がやっていたらいけない。そういうものを見せてしまった」

 一軍マウンドの高揚感も、現状を打ち破るきっかけとはならなかった。故障の多いキャリアを重ねる中で、痛みを感じずに最大限の出力を出す投げ方を探ってきた結果、リミッターの外し方すら分からなくなっていたのかもしれない。二軍でも打ち込まれる登板が続いた。

暗中模索の日々

「野球人生において、あの時期ほど投げ方が分からなくなったことはありません。でも、そこで諦めるわけにはいかない。毎日必死にきっかけを探しました」

 映像や数値と、自分の感覚に大きなギャップがあった。えたいの知れぬ違和感によって、不自然な体の使い方になっていた。知らぬ間に肘が下がり、右腕が横振りするように遠回りしていたフォームを見つめ直した。新たなフォームのためにトレーニング法も変えた。若手が多い二軍施設で最年長の自分が長居してはいけないと遠ざかっていたトレーナー室にも、各所の柔軟性や機能性を高める処置を受けるために足を運ぶようにした。

 はっきりと見えない答えの道筋を探る日々。後輩たちの前では毅然と振る舞いながらも、もがく姿を隠そうとはしなかった。それが今の自分。夜中にハッと、かつての登板で感じた好感触がよみがえり、ベッドから飛び起きてシャドーピッチングを繰り返した夜もあった。

「やれることをやろうとした結果ではありますけど、良かったと思えるものは何もなかった」

 冷静になれば、減量があまりにもリスクの高いチャレンジだったことに気づく。ただ、それほど当時は追い詰められていたのだ。13年目のシーズンでも迷うことはある。そして、打ちのめされたことで、気づきを得た。

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#大瀬良大地

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