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「私、野球好きだから」ロッテ・益田直也250セーブを支えた“守護神の妻”「子供には聞かせられない」野次に席を立ったことも…夫人が語る偉業への道のり 

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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photograph bySANKEI SHIMBUN

posted2026/08/14 11:01

「私、野球好きだから」ロッテ・益田直也250セーブを支えた“守護神の妻”「子供には聞かせられない」野次に席を立ったことも…夫人が語る偉業への道のり<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

紆余曲折を乗り越えて250セーブの金字塔にたどり着いた益田

 登録抹消となり戻ってきた夕刻、リビングのソファーで深い眠りについている夫の姿があった。あれほど眠れない日々を送っていたのに、一軍から離れることが決まり、スイッチが切れたように深い眠りに落ちていた。これまで、どれほどの重圧と戦っていたのかと思うと心が傷んだ。そっと毛布をかけ、電気を消した。翌朝まで起きてくることはなかった。

忘れられない妻の一言

 結婚してから、いつも一緒に戦ってきた。「次の日になったらさすがに少しは気持ちが切り替えられますけど、自分はなかなか出来ないタイプだった。眠れないことはしょっちゅう。イライラ、ムシャクシャして嫁に当たってしまうこともあった」と益田。

 結婚当初、家に野球を持ち込まないと決めていた。だから打たれた時も、家に帰るまでに必死に気持ちを切り替えた。それは切り替えたというよりも、装っていた。夫が無理をしているのが分かったのであろう。ある日、妻に言われた言葉を益田は忘れない。

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「(家に)持ち込んでもいいよ。全然いいよ。私、野球好きだから」

 それからは家に帰ってその日の試合の話をすることが増えた。妻が愚痴の聞き役になってくれた。気持ちが随分と楽になった。

「打たれるたびに悔し泣き」子供は誰より熱いファン

 2014年に長男が生まれ、その後、長女、次男と家族は増えた。子どもたちは誰よりも熱いファンだ。打たれて帰ったある日、妻から自宅のテレビの前で長男が泣いて悔しがっていたと聞かされた。心から応援してくれていることが嬉しかった。そして子どもたちを悲しませてはいけないと気持ちを強くした。

「打たれるたびに悔し泣きしてくれる。マリンに応援に来た時もビジターでテレビ観戦する時も。嫁も子供たちも本当に野球が大好きで熱いですよ」(益田)

 家族が自分の分まで悔しがってくれたと思うと冷静に戻る事が出来た。不思議と気持ちを切り替えることが出来た。どんな時だって家族は味方。いつも「絶対、大丈夫」と笑顔で励まし続けてくれる。家族の存在とはそういうものだ。

【次ページ】 不調の時こそ…家族全員で見守ったスタンド

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