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「ためらいはありません」躊躇なく打撃スタイルを変えた2年目のドラ1・佐々木泰が重ねた努力と、“カープ遅咲きスラッガー”の系譜

posted2026/08/07 11:01

 
「ためらいはありません」躊躇なく打撃スタイルを変えた2年目のドラ1・佐々木泰が重ねた努力と、“カープ遅咲きスラッガー”の系譜<Number Web> photograph by JIJI PRESS

2年目の今季、才能の開花が期待されている佐々木

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前原淳

前原淳Jun Maehara

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 今季のプロ野球は残り50試合を切り、ペナントの行方が絞られつつある。開幕から低空飛行を続ける広島は3位ヤクルトの失速もあり、クライマックスシリーズ進出に望みをつなげられるゲーム差になってきた。

 とはいえ、まだ二桁以上の借金を抱えている。加えて世代交代が思うように進まず、次代のチームの輪郭も見えていない状況が続く。

 逆転CSの望みは転がってきた好機かもしれない。それでも目先の結果にだけこだわる戦いは、誰も求めていない。チームもファンも、今以上に明るい未来を描きたいと願っている。

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 誰より、指揮を執る新井貴浩監督がそう強く思っている。一筋の希望となっているのが佐々木泰だ。

 6月の月間打率は.300、7月は.356に上げると、後半戦は全試合でスタメン起用されている。

 今季、広島打線は坂倉将吾がひとりで引っ張ってきた。主力と計算していたはずの小園海斗は大不振。期待された中村奨成も伸び悩んだ。そして、彼らとともに新たなチームの顔になると期待されていたのが、負傷離脱中のドラフト1位・平川蓮であり、佐々木だった。

開幕4番も結果を出せず

 2年目の今季、佐々木は開幕を4番で迎えたが、思うように結果が出なかった。開幕から3戦連続安打の滑り出しも、その後は3試合連続無安打。開幕7戦目に待望のプロ初本塁打が飛び出すも、状態を上向かせるきっかけにはならなかった。

“4番目”であっても、いやが応でも4番の重圧は感じられた。それは4番を務めたものにしか分からない。期待が大きい分、それに応えられなかったときのスタンドから降ってくるため息は重い。

 当てにいくのではなく、力強く打ち返す──。3割近い打率を残したオープン戦まで貫いた打撃は、空回り。左脇が大きく開く悪癖となる悪循環に陥った。腕と体の軸が離れ、スイングから力強さがなくなり、弱い打球が目立つようになった。数字にも表れ、打率は下降。2割前後を行き来していた。開幕12戦目の4月12日DeNA戦では打順を7番に下げ、同26日にはスターティングメンバーから名前が外れた。

 出場機会が限られる立場に回り、打率を.180まで落とした5月5日には二軍降格となった。

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