- #1
- #2
サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「“にわか”が下、なんてこと1ミリもない!」現地取材のウエストランド井口が語るW杯の楽しみ方「御多分に漏れず『ベッカムヘア』に…」
text by

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2026/08/08 11:05
FIFAワールドカップ2026を現地取材したウエストランド井口浩之さんのインタビュー【第2回】
井口 子どもの頃にJリーグが始まって、ドーハの悲劇を経験して、日本代表が初めてワールドカップに出場して……という流れをずっと見てこられたのは、サッカー好きとして本当に恵まれた世代だと思っています。初出場からワールドカップにこれだけ連続出場し続けている国は世界でも限られていますし、強くなり続けている日本代表を見られるのは、幸せなことですよね。
特に思い出に残っているのは、中学3年生の時にテレビで観たフランス大会(1998年)です。あの頃の各国の10番って、とにかく個性的だったじゃないですか。日本には名波浩選手、ユーゴスラビアにはストイコビッチがいて、ルーマニアのハジがいて、コロンビアのバルデラマがいて、フランスのジダンがいて……。今はサッカー全体のレベルが上がっていて、どの選手も走れるし、パスもうまいし、何でもできる。でも当時は、バルデラマみたいに全然走らないのに圧倒的なパスセンスで試合を動かすトップ下もいた。アニメの主人公みたいな選手が、各国にいたんですよね。だからあの大会は、やっぱり特別でした。今のハイレベルなサッカーも大好きですけど、フリーキックだけめちゃくちゃうまいとか、ドリブルだけがとんでもないとか、何か一芸に秀でた選手がいたらな……と思うこともあります。
渋谷スクランブル交差点に行ってみた
――日本と韓国で共同開催された2002年大会の時は、どのように過ごしていましたか。
ADVERTISEMENT
井口 その頃は大学進学で地元岡山から千葉に出てきていたので、日本代表の勝利に沸く渋谷のスクランブル交差点に行ってみたりもしましたよ。御多分に漏れず、「ベッカムヘア」みたいな髪型にもしていました。トルコ代表のイルハンの髪型も、みんな真似していましたよね。今回、アメリカとメキシコに行ったことで、開催国ならではの熱狂を思い出しました。今の日本の子どもたちにも、ああいう体験をさせてあげたいなと思いますね。
初海外の僕が何を言っているんだという感じですけど、ほかの国を知るという意味でも、ワールドカップは面白いんですよ。今回、初出場ながらアルゼンチン代表と激闘を繰り広げたカーボベルデだって、正直、最初は「どこだよ!」って思いましたから。でも、それまで誰も知らなかった40歳のゴールキーパー(ヴォジーニャ選手)が活躍するなんて、めちゃくちゃ面白いし、夢があるじゃないですか。パナマ代表のヤニス選手も、身長160センチで、僕とあまり変わらないくらい小柄なのに活躍している。希望がありますよね。一方で、僕とはまったく逆の、背が高くて謙虚なハーランド(ノルウェー代表)が一躍人気になるのも面白いですし(笑)。


