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「自虐の天才投手」板東英二が話していた“ひとつの嘘”…「じつは長嶋茂雄・王貞治キラーだった」なぜ板東は“第二の人生”で成功できたのか?
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岡野誠Makoto Okano
photograph byスポーツ報知/AFLO
posted2026/08/02 11:00
甲子園、プロ野球を沸かせ、引退後はタレントとして活躍した板東英二(右)
〈王さんちゅうのは、自分で投げた瞬間「しまった!」と思った球は必ず打たれるというタイプや〉〈長島さんは何が何やわからん。「しまった!」ちゅうのを空振りするし、ビシッといったやつを、カーンと打つ。我々には推し測れん人ですわ〉(89年11月11日号/週刊現代)
現役時代に〈誰によく打たれましたか〉と聞かれ、〈長嶋さんには実に見事に打たれましたよ。ぼくとすれば狙ったコースへいったつもりでもガチンとやられましたね〉(61年4月号/ベースボール・マガジン)とも語っている。
ゆでたまご好きのオッサンに限らないが、タレントは話を誇張しがちだ。板東は本当にONに強かったのか。通算対戦成績はこうなる(名前横は打率/本塁打/打点。以下同)。
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王貞治 .206/3本/9点
長嶋茂雄 .269/6本/18点
「王、長嶋に強い」は全く盛っていなかった。通算打率3割を超える2人も、板東には手こずっていたのだ。100打席以上対戦した投手で、長嶋の板東への打率は33人中24番目。王の板東への打率は45人中なんと最下位である(基準を50打席以上にすると、江本孟紀への.134が最も低い)。
「ともに1割台に抑えて…」天才だった
ONの対戦投手における年度別の最低打率(15打席以上)でも、板東は名を連ねている。
【長嶋茂雄】
1961年 .063/0本/1点
1965年 .188/0本/0点
【王貞治】
1965年 .125/0本/0点
61年、ミスターは3割5分3厘で首位打者に輝いているのに、板東には0割台と歯が立たなかった。65年、長嶋は3割、王は3割2分2厘を打っているのに、ともに1割台に抑え込まれた。王は本塁打、打点の二冠王に輝いているのに、打点すら挙げられなかった。
両者を抑え込む所に、大きな価値がある。ONの片方に強い投手はいたが、2人ともに仕留めるのは至難の業だったからだ。主なエースと王、長嶋の通算対戦成績を見てみよう。

