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野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
「学生レベルでも…筋肉をつけるのが手っ取り早い」敏腕トレーナーが断言する“令和野球の新常識”…その驚きの中身とは?「大谷翔平の存在も大きかった」
text by

村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/07/30 11:09
渡米後のフィジカルアップが顕著なドジャースの大谷翔平。やはり…野球は筋肉がすべてなのか?
「これは野球界のシステムが変わってきたことも大きいでしょう。僕らが(野球のトレーニングを)見始めた30年前ぐらいは筋トレへの風当たりもまだ厳しかった。特に野球界は排他的だから、僕が清原(和博)さんのトレーニングについていた時も、チームのトレーナーからは“野球のこともわからないくせに”みたいな扱いでしたし、Jリーグのあるチームに入った時もスペイン人の監督やフィジカルコーチから反発を受けてトレーニングをやらせてもらえなかった。
今は現場の理解も進んだこともあるし、あるチームではトレーニングの知識を学んだ元選手が現場に還元するような仕組みもできている。否定される時代を越えて、ようやく認められた。いや、認めざるを得ない結果が出たということです。わかりやすいところでは、大谷翔平の存在も大きかったでしょうね。僕らは湾岸エリアの大型ジムで大谷選手のトレーニングも見てきました。詳細は明かせませんけど、毎年トレーニングすることは変わらないですよ。だけど上げる重量が変わる。その度に、見た目の身体の厚みもどんどん変わり、それに伴って成績も上がり、今や世界最高峰の選手になったでしょう」
大谷翔平のケースを出されたら反論できない。しかし、清原和博の名前が出てきた。
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当時としては先駆けとなる90年代後半に肉体改造を行った代表的な選手。筋トレによって体重が重くなりケガしがちになってしまったという印象が残るが、当時某大手ジムでそのトレーニングを見ていたという竹下は、清原の肉体改造をどのように総括しているのだろうか。
清原は「筋トレをしたからケガをしたわけじゃない」
「僕は失敗だとは思っていません。データを見ればわかるんですけど、そもそも筋トレをする前から成績は下降線だった。そこへ膝の側副靭帯断絶がありました。そもそも筋トレをしたからケガをしたわけじゃない。ただ、体重が増えて足に負担が掛かったという事実はあるとは思います。野球というのは直線の爆発力だけでなく、膨らんだり、急にストップを掛けたり、戻ったりの複合的な動きを求められる。しかも出力が出ているから余計ダメージも大きい。
陸上男子100m日本記録保持者の山縣亮太選手をサポートしていたトレーナーにベースランニングをやらせたら、一度で膝を故障しました。故障は筋肉をつけたことより、神経系の問題です。野球は複雑な動きが求められる分、トレッドミルを走るようなものでなく、グラウンドレベルでやるべきだったのでしょう。ただ、清原さんもケガをした後、もう一度身体を作り直して2001年には復活もしていますしね」

