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松井秀喜「僕らの時代とは違う。本当によくやっている」岡本和真、村上宗隆の“MLB1年目”にレジェンドが本音…本塁打数だけで“比較できない”納得の理由 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2026/07/27 17:00

松井秀喜「僕らの時代とは違う。本当によくやっている」岡本和真、村上宗隆の“MLB1年目”にレジェンドが本音…本塁打数だけで“比較できない”納得の理由<Number Web> photograph by JIJI PRESS

野球教室で子供たちに指導する松井秀喜さん

現代の打者が行う“ハイテク投手対策”

 松井氏の言うハイテク打撃マシンとは『トラジェクトアーク』と呼ばれるものを指しているのだろう。ヤンキースをはじめ、今やメジャー全球団で使用されているのではないだろうか。

『トラジェクトアーク』は数年前から普及が始まり、24年からは試合中での使用も認められるようになった。この最新のAIロボット・ピッチング・マシンの凄みは、『ホークアイ』が導き出した投手のデータをインプットし、投手が投げるそれぞれの球種を驚異的な精度でほぼ同様に再現できることにある。その精度についてヤンキースのアーロン・ジャッジが2年前に話してくれた言葉が印象に残っている。

「まるで本物の投手と対峙しているようだね。いやまったく同じだ(笑)。試合前からその日に対戦する投手の映像が等身大で映し出されるマシンから球速、回転率、変化の曲がり幅などを寸分違わずに再現してくれる。投手の映像も速球ならば速球を投げる際のもの、スライダーならばスライダーだ。僕らにとっては最高の準備だね。それでも試合では簡単に打つことはできない。投手にやられることばかりだよ(笑)」

「比較はできないね」松井氏が笑った理由

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 ジャッジの言葉からもわかるように、球速、球質を100%再現してくれるだけでなく、映像がともに映し出されるということは、『投手の癖』を見抜くことにつながってくる。松井氏に聞いてみた。

「この環境があれば、03年のあなたの本塁打数も大きく変わっていたと思うか」

 松井氏は笑いながら答えた。

「実際に使ったことはないからね。あったからと言って出来るとは限らないよ。比較はできないね」

 そして、ジャッジの言葉にもあるようにこのハイテクマシンがあっても、誰もが岡本や村上のように本塁打を量産できているわけではない。松井氏は言った。

「だから、彼らの活躍は素晴らしいんですよ。しっかりと『準備』を重ね、試合につなげているんじゃないですか」

 準備なくして結果は伴わない。今に始まったことではないが、先駆者・野茂英雄氏に始まり、イチロー氏、ダルビッシュ有、大谷翔平、山本由伸まで、日本球界を経て海を渡った選手たちのメジャーでの最大の評価点は、極めて高いその『準備力』にある。松井氏自身もそうであったように、これは日本選手が誇りにしていい、日本野球の伝統文化だと思っている。

【次ページ】 “三振数”が激増している現代野球

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