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“自己顕示欲強め”べリンガム23歳が「蹴れば?」とサカにPKを…またW杯優勝を逃し、トゥヘル監督批判は続いても“イングランド3位”が前向きなワケ
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/07/22 19:24
べリンガムにとっては、イングランド新エースとしての立ち位置を確固たるものにしたW杯だった
ベリンガムは、クロアチアとのグループ初戦(4-2)で2度目の勝ち越し点を決め、理想の白星発進へとチームの背中を押した。続くガーナ戦はスコアレスドローに持ち込まれたが、相手ゴールに迫る意欲と、敵のカウンターを阻止する決意を、最も強く感じさせた攻撃選手だった。
首位通過を決めたパナマ戦(2-0)では、全2得点に直接関与した。さらに「本格的なW杯開幕」と言われる決勝トーナメントに入ると、その存在感をさらに高めた。
代表史に残る名勝負となった16強メキシコ戦(3-2)、最大の立役者は、2分間で2得点を上げ、その直後、チェイシングから失点の危機を防ぎもしたベリンガムだ。
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準々決勝ノルウェー戦(2-1)で再び2得点を上げる頃には、「1990年W杯当時のポール・ガスコインを超えた」との評価に留まらず、「過去最高のイングランド代表選手」との絶賛までが識者間で聞かれた。
ネットを揺らしたベリンガムが、スタンドの前で両腕を広げて胸を張る姿を、スタンドから、そしてテレビ画面を通して目にしたファンは、自らの胸も自信と希望で膨らむ思いだったに違いない。
自信があるはずのPK「蹴れば?」とサカに
敗退が決まった準決勝アルゼンチン戦(1-2)でも、べリンガムはチームで最も勇敢なプレーを見せていた。ラフなマークも厭わない相手の標的とされながらも、マイボール時にはドリブルで攻め上がり、相手ボール時には自軍ボックス内でリオネル・メッシをタックルで止めもした。悲願の優勝が実現していれば、大会最優秀選手はベリンガムのものだったはずだ。
3位決定戦では、終盤にベンチを出ると、カウンターからの力強い独走でボックス内に侵入し、冷静にDFを交わしての股抜きシュートで、駄目押しの6点目を決めてみせた。チーム5点目のPKは、その11分前。しばし、自身がボールを持ってペナルティスポットに立っていたのは、ハットトリックが懸かっていたサカへのプレッシャーを軽減するためだった。
「蹴れば?」
真っ先に声を掛けたのはベリンガムだったことを、ゴール右下隅にPKを決めたサカが明かしている。
自信はあったはずのPKを譲り、W杯での代表史上最多記録となる同一大会7得点目を、終了間際に自力で達成した23歳。ベリンガムは、よりチームプレーヤー的な側面を求め、結果だけでは満足しないとの発言で尻を叩いた指揮官の下で、一皮剥けた印象もある。
物議の“トゥヘル選定”も選手は持ち味を
そして、代表監督として国際大会初采配だったトゥヘルである。
メンバー選定から物議を醸したが、各選手は持ち味を出した。

