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W杯の深層「自滅だ」ルーニーらが断罪“あのトゥヘル采配”は大失態なのか…アルゼンチンに大逆転負けイングランド「悔いはない」6バック化の伏線

posted2026/07/22 19:22

 
W杯の深層「自滅だ」ルーニーらが断罪“あのトゥヘル采配”は大失態なのか…アルゼンチンに大逆転負けイングランド「悔いはない」6バック化の伏線<Number Web> photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

アルゼンチン戦の交代策で厳しい批判を浴びたトゥヘル監督だが、冷静に振り返ると“打つ手がなかった”ともいえる

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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Kaoru Watanabe/JMPA

FIFAワールドカップ2026、60年ぶり優勝を目指したイングランドは、アルゼンチンに痛恨の逆転負けを喫したものの3位となった。批判が集まるトゥヘル采配の伏線、23歳べリンガムらの躍進をロンドン在住ライターが記す。〈全3回〉

トゥヘルに「即刻解任」を求める元選手まで

 ベンチワークの「最上級」から〈災厄級〉、イングランドの「愛すべきドイツ人」から「去るべきドイツ人」へ。代表監督を務めるトーマス・トゥヘルの株は、7月15日のW杯準決勝アルゼンチン戦(1-2)で一気に下落した。

 イングランドの人々は、60年ぶりのW杯決勝進出に迫りながらの逆転負けで、感情が高ぶっていたせいもあるのだろう。トゥヘルは、否定的な意味で「慎重派」と言われたガレス・サウスゲイト前監督の下では勝てなかった試合で、結果を出せるエリート監督と目されて就任してもいた。国内では、敗戦当日に更迭論が浮上。ジェイミー・オハラやガブリエル・アグボンラホールのような元選手も、メディアに登場して「即刻解任」を求めていた。

 一方、W杯連覇に近づいたアルゼンチン側からは、リオネル・メッシが口にしたと言われる「途中から勝つ気がなくなった」とのイングランド評が伝えられた。その原因が、守備的な選手交代で猛反撃を招いた指揮官トゥヘルにあるとして、非難を浴びているのだ。

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 最初の交代策は、後半27分。同10分に先制ゴールを決めた左ウインガー、アンソニー・ゴードンに代えて、CBのエズリ・コンサが投入された。先立つ71分間の采配は、BBCテレビの現場解説を務めたアラン・シアラーによれば、「判断は全て完璧」。本来はトップ下だが、基本とする4-2-3-1システムの右ウイングで先発起用されたモーガン・ロジャーズが、同局の実況担当曰く「スタンドのサー・デイビッド・ベッカムも納得のクロス」で、ファーポストに走り込んだゴードンのゴールをアシストしていた。

本当にトゥヘル采配は大失態だったのか

 試合前のトゥヘルが、ロジャーズ起用の理由を尋ねられて「やってくれそうな予感がする」と答えると、同局のスタジオ解説を務めたルーニーは「肌感、好きだな」と言っていた。だが、そのルーニーは試合後「自滅のきっかけ」だとして、監督の采配に責任を求めていたのだが――。

 では、本当にトゥヘル采配による大失態だったのか?

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