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プレミアリーグの時間BACK NUMBER
「移籍金20億円超…安い!」英国ファンが日本代表FW爆速デビューに“20分弱で拍手喝采”「これがプレミアかと」タフな前田大然が見せた“珍しい姿”とは
posted2026/09/04 18:00
プレミアリーグデビューを飾った日本代表FW前田大然。いきなり英国ファンの心をとらえている
text by

山中忍Shinobu Yamanaka
photograph by
SPP/AFLO
イプスウィッチファンも前田を早速気に入った
いきなり脱線してしまうが、還暦を迎えた筆者は「トラクター」と聞くと、小林旭の『赤いトラクター』が頭の中で鳴ってしまう。小学校高学年の頃、テレビのCMで流れていた〈♪燃える男の赤いトラクタ~。それがお前だぜ、いつも仲間だぜ~〉という、あの歌。
去る8月22日、2年ぶりにプレミアリーグに復帰したイプスウィッチが2-1で勝利を飾った開幕節サンダーランド戦でも、記者席から劇的な白星発進を眺めながら、心の中で口ずさんでいた。「青いトラクター」に歌詞を変えて。
その理由は、今季からイプスウィッチの青いユニフォームを着る〈SAMURAI BLUE〉のFW前田大然である。
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耐久性も加速も抜群な高性能トラクターのような新戦力は、攻守に足を止めずに戦い続ける。移籍発表から1カ月後に訪れた公式戦デビューでも、「それが男だぜ」と称えたくなる80分間だった。
満員となる3万人近くを集めたポートマン・ロードの観衆もさっそく、4-2-3-1システムの左ウイングで先発した前田を気に入った様子だ。古巣セルティックでのデビュー戦のように、いきなりネットを揺らすことはなかった。プレミア復帰2年目だが、昨季は7位につけたサンダーランドを相手に、ポゼッションの6割強を譲ったイプスウィッチは、チャンス自体が希少。後半5分には、右ウイングで先発したアブドゥル・ファタウのクロスに頭で合わせる場面があったが、ゴールまでの近さといい、ボールの高さといい、スタンディングジャンプからのヘディングシュートを枠内に飛ばすことは難しいチャンスだった。
20分弱でファンの心を揺さぶった
しかし、前田がファンの心を揺さぶるまでには、キックオフから20分とかかっていない。
果敢なプレッシングで、相手GKにも詰め寄ったのは前半6分のこと。その数分後、観衆から拍手が起こる場面があった。

