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[16年ぶりの栄冠]スペインvs.アルゼンチン「獰猛さを制した甘美なタッチ」
posted2026/07/24 09:00
text by

豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
Kaoru Watanabe / JMPA
ニュージャージーの青空の下で、スペイン代表の面々が金色の紙吹雪を浴びていた。大会最優秀選手に輝いたロドリがワールドカップを掲げる。最優秀若手選手となったパウ・クバルシは、カタルーニャ州旗を手にいつものはにかんだ笑顔を見せる。
スペインが勝った時に流れる『SUPER ESTRELLA(スーパースター)』が夕刻のスタジアムを包んでいた。仲の良いラミン・ヤマルとニコ・ウィリアムスはリズムに乗り、踊りをやめない。
帰路につく、落胆したアルゼンチンメディアの集団がいた。カルロス・テベスの姿もある。静かに、iPhoneで敗戦後の母国の反応を見ている。ひとりがつぶやいた。
「エスパーニャ、妥当な勝者だったな」
120分間に及んだ決勝を制したのはスペインだった。
「マルカ」紙は第一報の中で、自国が見せた内容を誇り、こう記した。
『勝っただけではない。これはフットボールを救う勝利でもあった』
決勝の朝、マンハッタンで目にしたのはアルゼンチンカラーの空色の光景だった。
セントラルパークの緑のなか、昼夜問わず灯される七番街のネオンの下、空色のユニフォームはその存在を街に刻んでいた。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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