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「田中碧一人の責任ではないです」川崎の“大先輩”が慮るブラジル戦決勝点のミス…むしろ露呈した懸念点とは「日本の選手層はまだ薄い」 

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杉園昌之

杉園昌之Masayuki Sugizono

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photograph byRyosuke Menju/JMPA

posted2026/07/03 11:04

「田中碧一人の責任ではないです」川崎の“大先輩”が慮るブラジル戦決勝点のミス…むしろ露呈した懸念点とは「日本の選手層はまだ薄い」<Number Web> photograph by Ryosuke Menju/JMPA

決勝点のきっかけとなり涙にくれた田中碧だが、鄭大世氏は「彼だけの責任ではない」と見ている

「田中碧からすれば、自分のプレーに納得していなかったかもしれませんが、僕から見れば、良い印象のほうが強いし、恐れ入った感じですよ。なんで、ブラジル戦はスタメンから外れたの? と思いましたから」

上田の控え不在が露呈してしまった

 試合を見ながら森保一監督のベンチワークで思わず首をかしげたのは、田中碧と同じ78分から投入された町野修斗の起用である。

「あの瞬間、なんで、このブラジル戦でいままで使わなかった選手を入れるのかなと思いました。それなら、一度起用している塩貝健人のほうがいいんじゃないのかって。スパークする可能性もあると思ったのですが、冷静になって考えてみると、町野の起用も納得できます。高さがあって、ポストもできる。ロングスローもありますしね。引いて守っている状況で、点を取る可能性を考えれば、彼だったんでしょうね。

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 ただ、ワントップの控え問題は最後に露呈した感じがしました。エースの上田綺世を脅かすようなFWはいなかった。小川航基が大会前から調子を上げていたので、その勢いを利用しても良かったのかなとは思いました」

 終わってみれば、けが人の影響も大きかったという。メンバー入りできなかった三笘薫、直前合宿で離脱した遠藤航がいれば、また違うチームになったかもしれない。

「遠藤と佐野海舟をダブルボランチに配置し、左サイドに三笘がいれば、カウンターの質もさらに上がったかもしれないですね。ブラジル戦であらためて思ったのは、点を取るには『個の力』が必要だなって。一人で違いをつくれる三笘がいれば、と思ってしまいました」

前回、前々回大会から見せた成長

 8年前のロシア大会、4年前のカタール大会に比べると、同じ決勝トーナメント1回戦敗退でも成長の跡は見えた。鄭大世が目を見張ったのは安定感である。

「今大会は安心して見ることができました。格下と言われる相手に確実に勝つ強さがありました。前回大会でコスタリカに0-1で負けたような取りこぼしはなく、チュニジアに4-0で大勝しましたしね。そこは進化した点だと思います」

【次ページ】 優勝と言っていないと優勝はできない

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