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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「田中碧一人の責任ではないです」川崎の“大先輩”が慮るブラジル戦決勝点のミス…むしろ露呈した懸念点とは「日本の選手層はまだ薄い」
posted2026/07/03 11:04
決勝点のきっかけとなり涙にくれた田中碧だが、鄭大世氏は「彼だけの責任ではない」と見ている
text by

杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph by
Ryosuke Menju/JMPA
田中碧の心からは、一生消えないかもしれない。後半アディショナルタイム、自陣ゴール前でボール奪取からのボールロスト。結果的に失点のきっかけとなり、それがブラジルの決勝ゴールとなった。敗戦の責任を一人で背負うように号泣する姿には、鄭大世も同情していた。
「自分がボールを奪われて失点すれば、落ち込む気持ちも分かります。僕も同じ立場になれば、地獄の底に落とされたような気分になる。でも、一人の責任ではないです。
失敗の原因は一つではないし、成功もしかり。自分が頑張ったからではなく、みんなが支えてくれたからこそ、つかめるものです。失敗にも同じことが言える。自分ひとりのせいで悪い結果を招いたと思わないほうがいいし、むしろ、その悔しさを努力するモチベーションに変えてもらいたい」
決してイージーミスというわけではない
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客観的に終了間際の失点場面を振り返ると、ミスとは言えないプレーである。相手からボールを奪ったあとの状況を見れば、パスコースはほとんどなかった。周囲も疲労困憊しているように見えた。
「決してイージーミスでボールを失ったわけではないです。味方のサポートも間に合っていなかったし、取られたあとも守備の人数はそろっていましたから。あのあと、対応もできたはずです。田中にとっては、何も気にすることはないプレーだと思います。
ボールを取ったあと、攻めに行こうとした気持ちも分かります。途中出場だったので気合も入るし、調子が良いなかでスタメンを外された悔しさもどこかにあったはずです。いろいろな感情が入り交ざったワンシーンだったのかな、と」
鄭大世は、川崎フロンターレの後輩だからかばっているのではない。大会を通して、田中は攻守両面で出色のパフォーマンスを披露していたという。ブラジル戦でも守備では右サイドのカバーに入り、ビニシウス・ジュニオールとの1対1もストップした。

