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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「チームとして非常に規律が取れている。でも…」W杯開催地・米メディアが報じた日本代表に「足りなかったもの」…ブラジルとの“決定的な差”とは?
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph byGetty Images
posted2026/07/02 06:01
決勝トーナメント初戦で日本と戦ったブラジルのエースであるビニシオス・ジュニオール
そして56分。ガブリエウ・マガリャンイスのクロスにカゼミーロが頭で合わせ、ついに試合を振り出しへ戻した。
確かに日本はそこからも粘った。鈴木彩艶はビニシウス・ジュニオールの決定機を防ぎ、守備陣も体を張り続ける。延長戦まであと数十秒というところまで、ブラジルを押し返し続けた。それでも95分、自陣でボールを失うと、ブラジルはその一瞬の隙を逃さなかった。
ブルーノ・ギマランイスが冷静にガブリエウ・マルティネッリへラストパスを送り、途中出場のアタッカーは迷うことなくゴール右隅へ流し込む。日本が試合終盤まで築き上げてきたゲームを、ブラジルはワンプレーでひっくり返した。だが、アンチェロッティには、まだ切っていないカードすら残されていた。
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「もし一定の時間までに同点にならなければ、ネイマールを投入するつもりだった」
試合後にそう明かした名将は、焦りとは無縁だった。34歳のネイマールは、今大会ここまでスコットランド戦で15分間プレーしただけ。ネイマールという切り札をベンチに残したままでも、ブラジルは自分たちなら解決できると信じていたのである。
苦戦に見えても…名将は「それも試合の一部」
さらに興味深かったのは、アンチェロッティがこの試合を「今大会で最も完成度が高かった」と評価したことだ。日本に先制を許し、終了間際まで追い詰められた試合である。普通なら「苦戦した」と振り返ってもおかしくない。しかしアンチェロッティは違った。
「モロッコ戦のように前半に自分たちを見失っていたわけではない。苦しまなければならない時もある。それも試合の一部だ」

