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菅野智之36歳「CY賞スキーンズに投げ勝ち」「投手の墓場ロッキーズで今季8勝」はもっと称えられるべきでは…巨人で磨いた度胸と投球術は健在
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byDustin Bradford/Getty Images
posted2026/07/03 17:01
ロッキーズの菅野智之はサイ・ヤング賞スキーンズに投げ勝つなど存在感を見せている
一部に予想以上との評価をする声もあったが、オリオールズは菅野に次年度のオファーをせず、菅野はFAになった。NPB復帰の声もあったが、菅野の去就は年を越して2026年になっても決まらなかった。MLBがそろそろキャンプインする2月10日になって、コロラド・ロッキーズとの1年510万ドル(約7億8000万円)の契約が決まった。
MLBを知る人は、ロッキーズを「投手の墓場」と呼ぶ。本拠地クアーズフィールドは標高1600m、日本でいえば八幡平高原の標高に相当し、空気が薄いためにボールが非常によく飛ぶ。2025年のチーム防御率は全30球団でダントツワーストの5.97(ドジャースは3.95)。
ロッキーズで投げると投手は軒並み成績を下げることもあり、有力な投手は投げたがらない球団だった。
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ドジャースと同じナ・リーグ西地区だが、2022年から4年連続で最下位、ここ3年は100敗している弱小球団でもある。
球威がなく技巧派の菅野にとって昨年並みの成績を残すのは難しいと思われたが、6月25日時点では15試合に先発し8勝4敗、防御率4.31と昨年を上回る成績を残している。抜群とは言えないがチーム防御率5.48を大きく上回っている。投打の選手の総合評価であるWARは記録サイトBaseball Referenceによると1.6、これは先発陣でチーム1位、投手陣全体ではクローザーのセンザテラの2.0に次ぐ2位となっている。
前年よりはるかに条件の悪い本拠地球場で、菅野は成績を向上させたのだ。しかも菅野はほぼ中4~5日でマウンドに立っている。中6日が当たり前だったNPB時代では考えられない登板間隔だ。
サイ・ヤング賞スキーンズと投げ合い
そんな36歳の菅野が6月20日に対戦したのが、ピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズだった。
24歳、菅野より一回り若いスキーンズは、大学通算24勝6敗、防御率2.18、奪三振率12.8というすさまじい成績を引っ提げて、2023年MLBのアマチュアドラフトで、全指名選手614人中のトップでパイレーツに入団した。
大学時代は打者としても通算打率.367、OPS1.121、通算24本塁打を打ち「大谷翔平以来のTWP(Two Way Player=二刀流)か?」と騒がれたが、パイレーツ入団後はバットを擱き、投手に専念。翌24年5月にはメジャーに昇格し、この年11勝3敗、防御率1.96で新人王。
最速164km/hのフォーシームを武器とし、奪三振率は11.5を記録した。
そして昨年は、偶然にも菅野と同じ10勝10敗ながら防御率は1位の1.97で、2年目にしてMLB投手最高の栄誉であるサイ・ヤング賞に輝いた。
両者そろってQSのハイレベル投手戦
まさに日の出の勢いの24歳スキーンズと、36歳の菅野は、ロッキーズの本拠地、クアーズフィールドで相まみえた。戦前の予想は当然ながらスキーンズ圧倒的優位だったが――。

