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食事は冷めたピザ、何度も監督室で「クビ」宣告…筒香嘉智はそれでもメジャー挑戦をやめなかった 在米記者が見た「4年間の苦闘」

posted2024/04/20 11:00

 
食事は冷めたピザ、何度も監督室で「クビ」宣告…筒香嘉智はそれでもメジャー挑戦をやめなかった 在米記者が見た「4年間の苦闘」<Number Web> photograph by USA TODAY Sports/Reuters/AFLO

今年3月、サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーする筒香。メジャー挑戦直後の2020年3月にコロナ禍が直撃し、逆境の日々が続いた約4年間だった

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 4月18日、DeNA復帰の公開記者会見を行った筒香嘉智。ハマの大砲は2020年2月からアメリカの地で挑戦を続けてきた。取材してきた筆者が振り返るメジャー挑戦の日々とは――。

 2020年以来、米国でプレーを続けてきた筒香嘉智が、古巣DeNAへの復帰を決断した。4月18日、慣れ親しんだ横浜スタジアムでの入団会見。ファンの前に姿を見せた筒香の、スッキリしたような表情が印象的だった。

帰ろうと思ったことはないです

 米国では、独立リーグを含む7組織、傘下のマイナーを含めると計11チームに所属した。これまで戦力外通告を受けるたびに、DeNAをはじめNPBの複数球団から復帰への打診が、筒香の耳には届いていた。周囲からは早期復帰を望む声も聞こえた。だが、筒香の初志が揺らぐことはなかった。

 メジャーでプレーする可能性がわずかでもある限り、あきらめるつもりはなかった。今年2月下旬、ジャイアンツのキャンプに招待選手として参加していた際、腰痛で別メニューとなっても前向きな姿勢は変わっていなかった。

「帰ろうと思ったことはないです。(NPB球団から)いいオファーを頂いて、エッと思ったんですけど、帰ろうかなというのはないです。どのチームからも取ってくれなかったらこっち(米国)ではできなくなりますけど、それがあるうちに勝負したいと思っています」

 時の流れに逆らえないことも、自分でコントロールできないことに不平不満を漏らすつもりはない。どんな環境に身を置いても、筒香の信念は変わらなかった。

【次ページ】 メジャー1年目でコロナ禍が直撃

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