サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER

上田綺世のゴールには「“欲”がにじみ出ていた」ストライカーの性を元FWがズバリ指摘…「ジョーカーで満足なんてしていない」選手とは? 

text by

杉園昌之

杉園昌之Masayuki Sugizono

PROFILE

photograph byKaoru Watanabe/JMPA

posted2026/06/24 12:05

上田綺世のゴールには「“欲”がにじみ出ていた」ストライカーの性を元FWがズバリ指摘…「ジョーカーで満足なんてしていない」選手とは?<Number Web> photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

上田のW杯初ゴールに、同じストライカーとして鄭大世氏は「欲」と「安堵感」を感じたという

「上田の顔には安堵感が浮かんでいました。期待されているなかで、しっかり点を取るのはさすが。取れない人は取れないから。あらためて、実力を証明したと思います」

不可解なチュニジア采配

 2点のリードを奪ってから首をかしげたのは、チュニジアの戦い方である。まるで反撃してくる気配がなく、前から積極的に奪いにくるわけでもない。相手は第1戦のスウェーデン戦で1-5と大敗を喫し、急きょ監督交代したにもかかわらず、変化らしい変化が見えなかった。フランス人のエルヴェ・ルナール新監督の采配は不可解だった。

「何がしたかったのか、分からない。日本の3バックに対して、前から3枚並べ、プレスをかけて“はめ”に来るかな、と思ったのですが、それもなかった。実際、それをされていれば、嫌だったと思うんですけどね。チュニジアは負ければ、終わりなのに、ただ殴られ続けているだけ、という感じに見えました。大量失点を避けたかったんですかね?」

ADVERTISEMENT

 とはいえ日本も、人数をかけて引いて守る相手を攻めあぐねる時間帯があった。後半の立ち上がりは思うように決定機をつくれなかった。停滞気味の流れを変えたのは、田中碧の縦パスだ。自陣から目の覚めるようなくさびが入る。

「あれは理想的な崩しでした。5バックで守る相手のブロックを中央からこじ開けましたから。縦パスを刺せるボランチがいたからこその3点目。パスを引き出した上田のフリックも良かったけど、最後にゴールを決めた伊東はやっぱり代表に縁がありますね。

 GKと1対1になったときも落ち着いて、ニアを抜きました。69分のあのシュートは簡単ではないですよ。決めて当たり前と思われるシーンほど、難しいものはない。途中出場ではなく、先発出場したときに結果を残すところも“持っている”。ジョーカーのままで満足している選手なんて、誰もいませんので」

【次ページ】 上田の基本技術が光った4点目

BACK 1 2 3 4 NEXT
#サッカーチュニジア代表
#上田綺世
#中村敬斗
#鎌田大地
#冨安健洋
#伊東純也
#北中米W杯
#ワールドカップ

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ