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小川航基「W杯まじ楽しいです」“何度もケンカした恩師”が涙した理由...オランダ戦“幻のゴール”後に届いたメッセージ「次は必ず点獲ります」 

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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photograph byAP/AFLO

posted2026/06/19 11:09

小川航基「W杯まじ楽しいです」“何度もケンカした恩師”が涙した理由...オランダ戦“幻のゴール”後に届いたメッセージ「次は必ず点獲ります」<Number Web> photograph by AP/AFLO

オランダ戦の得点は鎌田大地(左)のゴールとなったが、小川は恩師にチュニジア戦での活躍を約束した

 チームは翌日に帰路につき、翌々日はオフだった。あの叱責は正しかったのかーー鈴木自身も、悶々とした時間を過ごしていた。優勝候補として期待されながらも、不甲斐ない結果に終わったチームに対して忸怩たる思いがあったのだ。チームに緩みがあったのではないか。敗れた時こそ、項垂れるのではなく、キビキビとした行動をすべき。葛藤の中での叱責だったのだ。

「入学当初は10番タイプの選手でした。でも、僕は身長180センチを超えるサイズと練習で見せてくれる両足シュートの精度やタイミング、ゴール前での動きを見て、『絶対に9番タイプのストライカーになる』と思ったんです。だから、1年生の頃からFWで起用して、彼が持っている嗅覚を伸ばしたいと思った。でも、それだけではW杯に出るような選手になれない。いい守備と献身性があるからこそ、周りから信頼されて、ストライカーとして磨かれる。それを分かって欲しかったので、(他よりも)きつく言ってしまった面もあります」

鈴木監督の自宅を訪ねた小川

 オフの日の朝、鈴木の自宅のチャイムが鳴った。時刻は早朝7時。ちょうどその前に、リビングにいた妻がこう伝えてきた。

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「小川くんが近くに来ているらしいよ」

 インターフォンを覗くと、制服姿の小川が立っていた。すぐに謝罪だとわかった。

「なんとなく来るだろうとは予測していました。でも、そのときは出ようかどうか迷ったんです。そうしたら妻が『ここまで来てくれたんだから、ちゃんと話を聞かないとダメよ』と言ってくれたんです。確かにそうだと思って、家にあげて話をしました」

 小川は始発で鈴木の自宅に向かっていた。あまりに早朝だったこともあって最寄り駅で時間を潰していると、たまたま立ち寄ったコンビニで鈴木の娘と遭遇した。「お父さんは起きている」と教えてもらい、インターフォンを鳴らしたのだった。

【次ページ】 「あの目を見て、もう大丈夫だと思った」

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