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プロ野球PRESSBACK NUMBER
なぜ今季のサトテルはこんなに打てる? 元スコアラーが分析する阪神・佐藤輝明の覚醒“3つの理由”「打ち方、待ち方、仕留め方。それが格段に良くなった」
text by

酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/06/19 11:04
現在、セ・リーグの打撃三冠王をひた走る阪神の佐藤輝明。なぜこれほどの覚醒が見せられたのだろうか?
志田は今季の佐藤の打席を見ていて気づいたことがあるという。
「いままではストライクゾーン全体を振りにいっている印象がありました。(初球から)狙いの幅が広くて、振りにいくゾーンは、もう高めから低めまで極端に言ったら、これぐらいの大きさでした」
そう言いながら、両手でストライクゾーンに見立てた大きな四角い囲いをつくってみせた。そして、いまはこれぐらいなんです、と言ってつくった四角い囲いは小さくなっている。これが佐藤の進化の跡である。
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初球からやみくもに振らなくなり、手を出すゾーンを絞りこむようになっているのだという。
目の前の映像を見ながら志田は呟く。
「あ、こんな甘い球を見逃していますね」
画面のなかの佐藤は初球、打ち頃であるはずの外角真っすぐを平然と見送っていた。すると志田は困った顔をして言う。
「いまの佐藤選手は狙いを絞って、振らなくなっているので、バッテリーにとっては、『見逃される怖さ』が出てくるんですよね」
今季の佐藤から感じる「振らない怖さ」
ん、どこかで聞いた言葉だな……。
そうだ。佐藤の新人時の監督だった矢野燿大が佐藤に言いつづけてきた苦言だ。
〈お前には振る怖さはあるけど、振らない怖さが全然ない〉
だが、いまでは志田が「敵目線」で佐藤のことを怖いと語っている。
「甘いボールが来ても微動だにしない。見逃したということは、なにか別の球を待っていたんだという印象が残ります。なにを待っていたんだろう、と相手を悩ませるロジックに持っていける。そういうのが今季の佐藤選手には出てきましたよね」

