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「5月の防御率0.00」DeNA坂本裕哉が“矛盾”を克服しブルペンの柱になるまで…仲間と家族の支えとは「(森原康平と)また、一緒にやりたいんで…」
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph bySankei Shimbun
posted2026/06/15 11:00
今季、目立たぬながらもあらゆる場面でブルペンを支えている坂本。好調の要因を語った
「本当に支えになってくれています。帰ると奥さんがご飯を作ってくれているので本当にありがたいし、野球に集中できる環境になっています」
そう言うと坂本は優しい微笑みを見せた。
課題だった対左打者対策
ここ数年ブルペンで存在感を示している坂本ではあるが、よく言われているのが対左打者へのアプローチだ。一般的にサウスポーは左打者に強いと言われるが、坂本の場合は逆で左打者を苦手としていた。ちなみに昨年の左右の被打率は、右打者.200、左打者.310だった。しかし奪三振率のアベレージは左打者の方が高い。
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ある意味、矛盾をはらんでいたわけだが、坂本はこの点についてどのように考えているのだろうか。
「左打者から三振を取れていたのは、追い込むことができれば精度の高い決め球を投げ切れていたからです。つまり追い込むまでに打たれてしまっていた。わかりやすく言うとカウントアップの段階で外角中心の構成となり、踏み込まれて打たれてしまうといった状況でした」
しかし今季の坂本は違う。ここまでの左打者の被打率は.222であり、課題への対策は確実になされているようだ。
なにが変わったのか? 坂本はその要因を教えてくれた。
「今季から投げ始めたシュート(ツーシーム)を有効に使え、それとカットボールの精度が上がったことだと思っています」
キャンプ前から習得を公言していた左打者の内角に食い込むシュートと、今季ブラッシュアップされた切れのあるカットで両サイドを使えるようになった。左打者対策としてチームメイトに「嫌な攻めは何なのか?」と、坂本自らリサーチして導き出した答えだった。
多彩な球種によるピッチング構成
シュートの使用頻度は決して高くはないが、大学の先輩でもありエースの東克樹に、そのコツを伝授されたという。

