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阪神・佐藤輝明は三冠王も通過点か「通算.271が今季.359」打率急上昇の背景に大谷翔平超え“ある指標”…ただMLB移籍なら「どこを守るのか問題」

posted2026/06/18 17:17

 
阪神・佐藤輝明は三冠王も通過点か「通算.271が今季.359」打率急上昇の背景に大谷翔平超え“ある指標”…ただMLB移籍なら「どこを守るのか問題」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

阪神・佐藤輝明は村上宗隆以来の三冠王が視野に入る

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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 セ・リーグの打撃各部門は、阪神の佐藤輝明がリードしている。交流戦終了時点で打率.359で1位、2位で.297ちょうどのチームメイト森下翔太を6分以上も引き離している。本塁打は佐藤と森下が15本で並んでいるが、打点45は2位広島の坂倉将吾と7点差。

 昨年のオールスター第1戦、筆者は京セラドームの一塁側スタンドで観ていたが、ホームランダービーで佐藤輝明は、他の打者とは「別もの」の打球を連発していた。第1試合でオリックスの頓宮裕真に5対3で勝ったが、もともとアベレージヒッターの頓宮と比べて異次元のものすごい打球を飛ばしていた。

 第3試合で日本ハムの清宮幸太郎に6対7で惜敗したが、清宮のホームランの中にはぎりぎりの当たりもあったのに対し、佐藤はほとんどが特大。それだけでなく打球速度もずば抜けていて、スタンドがなければどこまで飛んでいくのか、と思わせた。

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 昨年、佐藤は40本塁打102打点の二冠王で、MVPも獲得した。昨年で5年目の佐藤のそれまでの最多本塁打は、2021年と23年の24本。「投高打低」が定着した今のNPBでは、この数字でも合格点と言える。しかし、25年の佐藤は、本塁打数をほぼ倍増させた。

佐藤の覚醒はデータで見るとはっきりする

 佐藤の「覚醒」は、データで見るとよりはっきりする。

 昨年、NPBはMLBの「Statcast」に近い投打の解析システム「NPB+」のデータを公表した。12球団の本拠地球場に、高性能カメラ「ホークアイ」を基幹とするトラッキングシステムが導入されたことで可能になったのだが。これによって打者、投手のポテンシャルが明確に数値化されるようになった。

 佐藤は、25年の数字では打球初速(Exit Velocity)は186.7km/hで、規定打席以上では巨人のキャベッジに次いで2位だった。ちなみに規定打席未達ではヤクルトの村上宗隆が187.5km/h、岡本和真は180.7km/h、MLBではドジャース大谷翔平は193.1km/hでMLB全体で3位だった。

「打球速度95MPH(153km/h)以上の割合」であるハードヒット率はパワーヒッターの指標とされるが、佐藤は52.5%で規定打席以上でNPB1位。規定打席未達では村上が58.7%とすごい数字を残している。岡本は47.9%。MLBでは大谷は村上と同じ58.7%でMLB全体2位だった。

 さらに、バレルゾーン率である。

【次ページ】 通算.271の打率が今季.359に爆上がり…なぜ?

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