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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
“プロに進めなかった高校生”がなぜ日本代表のエースに? 恩師に聞く上田綺世の法政大学時代「即決でした。モノが違った」ズバ抜けていた“ある能力”
posted2026/06/13 11:01
日本代表の得点源として期待がかかる上田綺世。法政大学時代の恩師・長山一也氏が、その類まれな能力について語った
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Kiichi Matsumoto
「モノが違う…」練習試合で見た上田綺世の衝撃
もう10年前になる上田綺世との出会いを、長山一也は鮮明に記憶している。
「綺世が所属していた鹿島学園の鈴木雅人さんが、僕と同じ帝京第三高校サッカー部のOBなんです。それと、帝京第三の監督だった廣瀬龍さんが鹿島学園の総監督を務めていたので、僕が監督をしている法政大学へ、ということになりまして」
2016年の初夏、上田が法政大学のグラウンドにやって来た。大学生相手の練習試合に出場させると、ヘディングシュートを突き刺した。
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「いままさにフェイエノールトや日本代表で見せてくれているような、打点の高い一撃でした。その試合でもう、入学してもらおうと。即決でした。モノが違うと感じました」
1982年生まれの長山は、カターレ富山でプレーした元Jリーガーだ。法政大学では元日本代表MF水沼貴史の指導を受け、2014年に母校の監督に就任後はJリーガーを輩出してきた。選手としても指導者としてもプロの資質を知る彼は、上田のどこに「モノの違い」を感じたのだろう。
「彼の身体の仕組みです。軸が強くてボディバランスに優れていて、無理が利く。シュートの威力がすごい。本当に外国人選手のようで、打った瞬間にもう入っているようなパンチ力がある。そういうものをトレーニングから見せていた。『こういうボールを蹴れる選手がいるんだ』という驚きがありました」
紛れもない大器がやってきたのだ。入学当初から試合で起用することに、ためらいはなかった。
「上級生との体力的な違いもあって、最初は途中出場が多かったですね。徐々に身体が大きくなっていったイメージですが、ジャンプ力やジャンプするタイミング、点が取れるところへ飛び込む感覚といったものは、すでに秀でていました。基本的な運動能力のテストでも、チーム内でズバ抜けていました。単に身体能力が高いだけでなく、それをうまく使いながらゴールを決めることができる。途中出場で点を取り続けたので、1年生の夏前ぐらいからはスタメンで使っていきました」

