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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
“箱根駅伝の王者”青学大に異変アリ?…関東インカレ「長距離トラック種目で入賞2人だけ」が意味するものは? 原晋監督は「合宿、やりすぎたのかな…」
text by

酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph byTakashi Shimizu
posted2026/06/09 06:01
関東インカレ2部5000mに出場した(左から)古川陽樹、小河原陽琉、折田壮太の青学大トリオ。小河原の6位入賞のみの結果に
折田はもどかしさを募らせていた。勝負どころで攻めきれず、力を出し尽くすことができないのだ。「いまの自分の実力」と受けとめつつ、それでも、参加標準記録(13分36秒)を突破している日本選手権(6月12~14日)を見据えた。
次世代エースの脳裏に…「箱根駅伝への危機感」
一年中、頭から離れないことが折田にはあった。まだ夏もきていないのに、冬のことを考えながら走っているのである。それは、来年の箱根駅伝について問われたときの折田の返答によく表れている。
「僕が去年、いや今年の10区で見た、ゴールテープを切った光景をまた、今回10区を走る選手に見てもらいたい。今年一番の僕の目標というか、それが使命だと思っています。去年10区を走った選手として、その覚悟をもって駅伝シーズンに臨みたい」
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歓喜のゴールは今年の出来事。それなのに、去年だと言い間違えた。無理はない。箱根ランナーにお屠蘇気分はなく、復路の“12月34日”を終えてようやく新年を迎える。折田は来春、箱根駅伝往路の1、3、4区を想定しながら準備を進めているという。
その胸中には危機感があった。
「山でああやって逆転できるという見込みはいまのところないので、やっぱり平地で勝てるように。しっかり自分たちの練習と、それに対するアプローチを間違えなければ、過去の実績をみても問題ないと思います。監督を信じてやっていくしかありません」
栄光のあとに没落がやってくるのは世の常。たしかに箱根を制した達成感からか、青山学院大にも2月頃には少し緩んだ空気があったという。だが、話し合いを重ねるなかでかれらは「黒田朝日」の喪失と向きあい、盛者必衰のジンクスに抗おうとしているのだ。
原が、折田や小河原、前回の箱根2区に抜擢した飯田翔大(出水中央高)ら3年生世代を「最強軍団」と形容したことがあるように、折田自身も「僕たちの世代ははっきり言って強い」と言いきる。前回の箱根駅伝を走った現4年生は4区3位の平松享祐(中部大一高)ただひとり。一方で3年生世代は7区3位の佐藤愛斗(小林高)を含めて4人が出場しており、主力としての自覚は強い。
「僕たちの代で(戦力ダウン分を)埋めようと話しています。今日、小河原もしっかり前で戦って自己ベストでしたから」

