濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「もとから平凡な人生ではなかったので」マリーゴールドを退団した林下詩美(27歳)が明かす“決断の理由”「私ってこんなに笑うんだ」2年間での変化
text by

橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2026/06/03 17:03
マリーゴールドでラストマッチを行った林下詩美
「変な頑張り方はしないようにします」
退団発表後、他団体に参戦することもあった。コミカルな場面も含め、楽しそうな姿が印象的だった。参戦選手が敵も味方も入り混じり、ファンがリングに駆け寄って気勢をあげるガンバレ☆プロレスのエンディングもよく似合っていた。曰く「お祭りみたいで楽しかった。大家族の出身なのでこういう賑やかな雰囲気は好きですね」。スターダムとマリーゴールドで頂点に立った林下だが、まだまだ見たことがない姿があるのだと新鮮に感じた。
「自分でも知らなかった自分がいるんですね。だからまだまだ“プロレスラー・林下詩美”に期待したいんです。マリーゴールドで私らしくいられるようになりました。これからも自分らしく、素のままを見せていきたい」
もともと現代女子プロレスの“本命”になりうる存在。体が大きくパワフルで、男女両方のファンが“カッコいい”と思える魅力がある。加えてたっぷり“間”を取ったスケール感の大きな試合ぶりは、マリーゴールドで磨きがかかった。何より、今の林下詩美は喜怒哀楽すべてをさらけ出すことができる。作り上げた“キャラクター”ではないのだ。
これからしばらくは、マリーゴールドでの2年間が試され、問われる闘いにもなるだろう。けれど退団前に「変な頑張り方はしないようにします」と言っていたことも知られてほしい。新たなフェイズでも素の林下詩美、まだ見ぬ林下詩美に会えることを楽しみにしている。

