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「もとから平凡な人生ではなかったので」マリーゴールドを退団した林下詩美(27歳)が明かす“決断の理由”「私ってこんなに笑うんだ」2年間での変化
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橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2026/06/03 17:03
マリーゴールドでラストマッチを行った林下詩美
自身でつけたキャッチフレーズは“クールにロイヤル美しく”。スターダムで所属していたユニットQueen's Questのイメージもクールなものだった。
「だから姉として振る舞うことが多かったと思います。メンバーも先輩だけど年下とか、年上だけど後輩とかで」
新人の多いマリーゴールドでも“姉”の立場。だが昨年、岩谷麻優がスターダムから移籍してきた。スターダム時代はライバルユニットのリーダーだったが、マリーゴールドではユニットに属していないから、純粋な後輩になることができた。姉でも妹でもいられるマリーゴールドは、林下にとって居心地のいい場所だった。
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「素の林下詩美が出せていたと思います。自分でも“あ、私ってリング上でこんなに笑うんだ”って。特にゴチカ(後藤智香)と組むとそうなってましたね。ニコニコしたりキャッキャしたり。プロレス熱が冷めなかったのは後輩たちのおかげです。“自分ができることはしてあげたい”と思わせてくれる子たちでした」
所属ラストマッチ後に、涙が溢れ出た
退団を発表してからも、あくまで“マリーゴールド所属選手”であることに集中した。退団後のことを話すことはなかった。あえて考えないようにしていた。
「最後まで今まで通りと思ってたんですが、やっぱり感慨みたいなものは感じてしまいましたね。試合をするにしても、控室で話をしていても、コンビニで後輩に奢っていても。“こうするのはこれが最後なのかな”みたいな気持ちになって。小さいことでも、一つ一つ噛み締めるような感じでした」
マリーゴールドにいれば、頼りになる先輩も可愛い後輩もいる。代表の小川氏はプロレス人生すべてにおいて関わってきた恩人だ。所属ラストマッチ、5.23大田区総合体育館大会のメインは団体旗揚げ2周年記念試合でもあった。青野と桜井麻衣、旗揚げメンバーで現みちのくプロレスのMIRAIがチームを組み、対角に林下、彩羽匠(マーベラス)、18歳の新鋭マディ・モーガンというカードだ。桜井に敗れて試合を終えた林下。バックステージで小川氏に対面すると、こらえていた涙が溢れ出た。
「正直に言えば寂しいです」
そう語った林下だが、先に進まなくてはいけなかった。ほかならぬ自分のために。居心地がいいからこそ、その場所から離れる決断をするということもある。
「マリーゴールドではいろいろありました。大変なこと、悩むことも多かった。新人が多い団体なので会場での動き、試合以外での仕事がよく分かっていなくて、そこから教えたり。でも、そういうことも含めて楽しかったですね。やっぱり私はもとから平凡な人生ではなかったので。家が火事になったり、いろいろあるのが当たり前……じゃないですけど」


