NumberWeb TopicsBACK NUMBER

「打てないことを前提に」初の“外様指揮官”橋上秀樹監督代行が混迷巨人に注入する「“弱者の野球”の真髄とは」〈阿部慎之助逮捕→電撃辞任〉

posted2026/05/29 06:02

 
「打てないことを前提に」初の“外様指揮官”橋上秀樹監督代行が混迷巨人に注入する「“弱者の野球”の真髄とは」〈阿部慎之助逮捕→電撃辞任〉<Number Web> photograph by JIJI PRESS

監督代行として27日のソフトバンク戦で初勝利を挙げた橋上氏

text by

NumberWeb編集部

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web

PROFILE

photograph by

JIJI PRESS

 阿部慎之助監督の逮捕、電撃辞任と激震に襲われた巨人。急きょ後を引き継いだのが、橋上秀樹監督代行(60歳)だ。巨人でのプレー経験のない指揮官は球団史上初となる。NumberWebでは作戦戦略コーチとして巨人に招聘された直後の昨年3月にインタビューを行い、巨人に注ぎ込む故・野村克也監督直伝の「ID野球」の真髄についてなどを聞いていた。5月27日のソフトバンク戦で初勝利を挙げた橋上監督代行とは何者なのか――当時の記事を凝縮版でお届けする。

 2024年にセ・リーグを制した巨人が、オフに甲斐拓也、ライデル・マルティネス、田中将大と次々に大型補強を敢行したことは広く知られている。しかしもう一つ、見逃せない"補強"があった。橋上秀樹作戦戦略コーチの11年ぶりの復帰である。

 橋上氏は2012年から14年にかけて巨人の一軍戦略コーチを務め、リーグ3連覇に貢献した実績を持つ。今回は安田学園高校の後輩でもある阿部慎之助監督の2年越しの要請を受けて復帰が決まった。

「打てないことを前提にすると、事前の準備が変わる」

ADVERTISEMENT

 橋上氏が巨人の野球に対して感じる違和感は明快だ。「打てると思って作戦を立てるのがジャイアンツだと思う」と言い、自身のアプローチとの差異をこう語る。

「打てないことを前提にして自分が不利な状況にあることを自覚しながら戦うなら、事前に投手の投球の傾向やキャッチャーを含めた配球の特徴などを頭に入れて準備する。そういうデータを用いて何とか戦って、少しでも確率を上げていこうという発想になる」

 野村克也が唱えた"弱者の野球"の視点だ。バッターは構造的に不利な立場にある。その現実を受け入れたうえで戦略を組み立てる——その発想の転換こそが、前回コーチ就任時に選手時代の阿部慎之助捕手のOPSを.863から.994へと押し上げた原動力だったと言えるだろう。

 橋上氏が打者・阿部に伝えたのは「キャッチャーなんだから、キャッチャーの考え方を打席に持っていったら配球を読みやすい」という一言だった。見逃し三振を恐れず狙い球を絞るアプローチが四球数を35から69へと倍増させ、チーム全体の四球数もリーグ最下位からリーグトップへと激変させた。

 橋上氏は「僕がやったことは、本当に些細なきっかけを与えたに過ぎない」と謙遜するが、数字が語る変化は決して小さくない。データと心理の読み合いをどう組み合わせて今季の巨人打線を変えていくつもりなのか——その全貌は本編インタビューで明かされている。

 ◆

 この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

〈つづきは下の【関連記事】本編へ〉

関連記事

#読売ジャイアンツ
#橋上秀樹
#阿部慎之助
#野村克也

プロ野球の前後の記事

ページトップ