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増田康宏「天才の誉れ高き男の開花。背景にある独自の“勉強法”」
posted2026/06/02 09:00
text by

大川慎太郎Shintaro Okawa
photograph by
KYODO
もう一歩だった。だがそのわずかな距離が遠く感じられたのも事実である。
増田康宏八段(28)は2年連続で棋王戦五番勝負の挑戦者になり、藤井聡太棋王(23)と2月から相まみえていた。
初戦を好内容で制し、第2局も途中まで押し込んでいたが惜敗。そして第3局では藤井に終盤で意外なミスが出て逆転勝利を収める。前年は3連敗とストレート負けを喫したが、最強の藤井をカド番に追い込んだのである。
あと1勝で初戴冠だったが、将棋史上最高の技術を誇る男の懐は深かった。藤井は第4局、そして最終の第5局を制し、崖っぷちから生還を果たしたのである。圧巻の逆転防衛だった。
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