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石川佳純の「あなたに会いたい」今回のゲスト高橋成美が明かした“りくりゅう金メダル名解説のヒミツ「ペア競技に向いているのはどんな人?」
text by

石井宏美Hiromi Ishii
photograph byWataru Sato
posted2026/05/29 17:02
Number好評連載「石川佳純のあなたに会いたい」今回のゲストは高橋成美
高橋 幼い頃、父親からよく「成美はお父さんに似て身長も低いし、みんなと同じことをやっても突き抜けない。だからみんなが行かない道を進みなさい」と言われていて。学校選びもそうでしたけど、フィギュアスケートの種目や拠点を変えたり、人があまり選ばない道を選択してきましたね。その結果、自分が輝けるチャンスが増えたんだと思います。
石川 なるほど、お父様の教えも大きかったんですね。そんな現役時代にはいろいろな経験、もちろん苦労もあったと思いますが、どんなことが印象深く残っていますか。
高橋 外国人パートナーともペアを組んできましたが、ペアを解消すると、それまで積み上げてきたものがリセットされてしまうんです。そのときは「数年間、何をやってきたんだろう」と虚しさを感じることもありましたし、パートナーがなかなか見つからないときには「自分は必要とされてないのかな」と虚無感を抱くこともありました。一人では何もできないという現実を突きつけられた瞬間が一番辛かったです。もちろんパートナーが見つかって試合に向けてトレーニングが始まれば、そんなつらさは一切忘れて、「やっぱりスケートって楽しい!」という気持ちになるんですけどね。
ペア競技に向いているのは、思いやりがあって我慢強い人
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石川 2018年に引退した後もさまざまなことにチャレンジされていますが、今は何をしているときが充実していますか。
高橋 やっぱりフィギュアスケートの魅力について話をするときが一番生き生きしているなと自分でも感じます。あと、幼い頃からプレゼンすることが趣味なんですけど、以前は私が一方的にペア競技に関してプレゼンする感じでした。でも今はみんなが興味を持って聞いてくれるようになり、「すごく理解できた」とか「もっとペアに興味を持った」と言ってもらえたときは楽しいですね。子どもたちが「将来ペアをやりたい」と憧れている姿を見ると、まるで自分の家族を褒めてもらえているような幸せな気持ちになるんです。
石川 将来ペア競技を選ぶ上で、どんなタイプの選手が向いているんでしょうか。
高橋 思いやりのある人ですね。ただ、気持ちの優しい人同士がペアを組むと、お互いを思いやりすぎて言いたいことが言えなくなってしまいます。だから、どちらか一方はズバズバ言えるタイプの方がいい。あとは地道な努力ができる人。ペアは毎日少しずつ積み重ねて大技を作りあげていくので、我慢強い性格も必要かな。矛盾するかもしれませんが楽観的なマインドを持っていることも大事です。あと大前提として、相性の良さは必須ですね。
石川 ちなみに高橋さんは司令塔タイプでしたか? それとも相手に委ねるタイプ?
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