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W杯4カ月前に“全治4~6カ月”のMF遠藤航「自宅ラウンジにマッサージベッドが…」英国在住日本人記者が明かす足首ケガ→リバプール戦線復帰の舞台ウラ
posted2026/05/23 17:03
2月に大ケガがありながらもW杯メンバーに選出された遠藤航。英国在住の日本人記者が知る4カ月間のプロセスとはどんなものだったか
text by

山中忍Shinobu Yamanaka
photograph by
JFA/AFLO
リバプールを「メンタリティ・モンスターズ」と呼んだのは、ユルゲン・クロップ前監督。そのクロップ体制最終年の2023-24シーズン、ボランチとして信頼を勝ち取った遠藤航も、「モンスター」の1人に他ならない。
諦めることを知らず、逆境をものともせずに目標へと向かわせる、常人を超えた意志の力。去る5月15日、3カ月前からの負傷離脱中に叶った2026年W杯メンバー入りも、遠藤の体に宿る治癒力とともに、その心にみなぎる精神力のなせる業だと言える。
ロンドン市内の検査機関へ通訳として同行することに
遠藤が、「これからの時間、自分にできることをしっかりとやっていきます」と結んだ公式コメントを出したのは、昨年12月の組み合わせ抽選会直後のこと。続くプレミアリーグ第15節リーズ戦で右足首を痛め、復帰後の出場4試合目となった今年2月11日の第26節サンダーランド戦では、より大きな怪我を左足に負う不運に見舞われても、本人の姿勢は変わらなかった。
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サンダーランド戦後にもらった、「明日の検査次第ですね」とのメッセージは、担架でピッチを去った見た目ほどひどくはないのかもしれないという、淡い期待も抱かせた。しかし、試合翌日のスキャンは患部の腫れで不明瞭。改めて、翌週18日にロンドン市内の検査機関で行われる運びとなり、話が手術に及ぶ可能性もあることから、念のために通訳として筆者も同行することになった。
手術なしであれば、全治4~6カ月
松葉杖をついて検査室に向かう姿は痛々しいが、重々しい表情ではなかった遠藤は、何気なく「(負傷後)初めて自分の足だけで立った」と言っていたのだが——もちろん、それは検査時の束の間だった。訊くと、検査はできるようになった左足は、朝方など、何もしていなくても痛みがあるとのこと。靴下を脱いだ足を見れば、一般人の感覚では少しも引いていないとしか思えない腫れ具合だった。

