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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「王さんみたいに三かん王をとりたい」夢見る少年だった城島健司が今実感する王貞治の凄み「王さんは“一人何役”もやって強いホークスを築いた」
text by

喜瀬雅則Masanori Kise
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/05/23 17:02
現在はCBOを務める城島(左)は、小学生時代から王(右)に憧れ続けてきた
「今はお客さんがいっぱい入って、強いホークスを皆さんが知っている。でも、これは当たり前のことじゃない。その『礎』になっているのは王貞治が『優勝』することを、『勝負事は勝たなきゃいけない』という、その姿勢がブレなかった、諦めなかったからなんです」
『王貞治』を語る城島の言葉は、常に熱い思いに満ちあふれている。
レジェンドを知らない世代も増えた
ただ、時は流れていく。それは、歴史の必然でもある。
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「レジェンド」は、5月20日で86歳になる。王の現役時代、そして監督時代も知らない選手、ファンも増えていく。
球団は、今回の「王貞治レガシーデー」の開催にあたって『王貞治』のイメージ調査を実施している。全国の20歳以上の男女を対象に20代、30代、40代、50代、60代以上、それぞれのカテゴリーを福岡の男性50、女性50、福岡以外の全国の男性50、女性50に分け、サンプル数は1000。その調査結果が実に興味深い。
【ソフトバンクホークスに関して想起される人】
王貞治21.5、柳田悠岐22.2。
20~29歳は王7.0に対し、柳田31.5、30~39歳は王16.0、柳田23.5、これが50~59歳になると、王28.0、柳田17.5、60歳以上だと王36.0、柳田21.0と、年齢層によって、明らかに認識の違いが生じている。
【ソフトバンクの顔だと思う人物】
王貞治41.5、柳田悠岐32.5。
20~29歳は、王26.0に対し、柳田39.5。これが60歳以上だと王58.5、柳田27.5と、やはり年齢による“逆転現象”が起こる。
王がソフトバンクの監督を勇退したのが2008年。だから「王さんが現役の監督だったことを知らない子供たちもいるわけですよ」という城島は、今回のレガシーデー開催に合わせて、1枚の大きな「絵」を発注した。
レガシーを称える「ウォール・アート」
ドームにつながる中央階段は、ドームを正面に見上げると、その右側に位置する。
高さ5.2メートル、長さ43メートルの巨大な「ウォール・アート」に描いてもらったのは、王が両手を広げて宙に舞う「胴上げ」のシーンであり、勝利の瞬間に捕手・城島と握手を交わす王の姿であり、工藤公康が力投し、秋山幸二が、小久保裕紀が打つ姿だった。

