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吉田知那美34歳が断言「引退は遠い話ではない」その後に続いた“ある言葉”「幸せは、五輪だけではない」ロコ・ソラーレ退団、新リーグ参戦で描く未来
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byShiro Miyake
posted2026/05/22 11:04
ロコ・ソラーレ退団、新リーグ参戦、カーリング以外の未来――。吉田知那美34歳が明かした【インタビュー最終回】
ロコ・ソラーレ退団は、終わりではない
小学2年生でカーリングを始めて28年。
中学時代、スキップとしてチームを率い、2年生で出場した2006年日本選手権では同年のトリノ五輪日本代表チームを予選で破るなどして3位になり一躍、脚光を浴びた。
練習環境が整わず苦労した高校時代を終えたのち実業団チームに加入、2014年のソチ五輪に出場した。1つの夢をかなえたが、大会後に思いがけずチームを離れざるを得なくなり、カーリングをする場と職は一度に失われた。失意はいかばかりだったか。
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でもそのままではなかった。ロコ・ソラーレという場所に出会うと、自身の可能性を信じて地道に、真摯に誠実に己を磨きつつ、チームにも力を尽くした。いろいろな感情を味わい、いろいろな経験をして、それらを受け止める中で器を大きくしていった。
変わることのない芯を持ちつつ、変わり続けて、世界へと羽ばたいた。平昌五輪の銅メダル、北京五輪の銀メダルは得られた糧の1つだ。
もっと素晴らしい選手になる、なれる――あれから12年。新たなスタートを切った今、未来をみつめる。
「ロコ・ソラーレという扉を一つ閉めたことによって、逆に百の扉が開いた状態です」
まだ人生の旅の途上。もっと大きくなれる。きっと大きくなれる。そう信じている。《第1回、第2回も公開中です》
