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「女性として、家族への思いも生まれて…」結婚後の変化、立ち会えなかった父の死…吉田知那美(34歳)が告白「私がロコ・ソラーレを退団した3つの理由」
posted2026/05/22 11:02
ロコ・ソラーレ退団、新リーグ参戦、カーリング以外の未来――。吉田知那美34歳が明かした【インタビュー第1回】
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Shiro Miyake
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3月31日、自身のSNSとチームのオフィシャルサイト等を通じて行った発表は、大きな反響を呼び起こした。カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」の吉田知那美が退団するという知らせだった。
2014年、ロコ・ソラーレに加入して以来、キーパーソンとして活躍を続けるとともに、さまざまな意味でチームの原動力と言える存在感を放ってきた。チーム内にとどまらず、日本カーリング界における存在感もひときわ大きかった。
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今、長い時間籍を置いてきたチームでの活動に終止符を打つことを決めた理由、カーリングやチームへの思い、これからを知るべく、吉田を訪ねた。
ロコ・ソラーレでの最後の大会を終えて…
ロコ・ソラーレは今年3月の世界選手権を4位の成績で終えた。吉田知那美にとって、それがロコ・ソラーレでの最後の大会となった。
それからひと月ほどが経った今、吉田はまず、銀メダルを獲得した2022年北京五輪後の心境を語る。
「その時点では退団する気持ちはさらさらなく、金メダルを獲るためにまた4年間頑張りたいという気持ちでいました。オリンピックが終わるとともに結婚もしたんですけど、別に結婚したからといって私のカーリング人生に変化はないだろうし、私の人生観に変化もない、生活のスタイルを変えるつもりもない、みたいな気持ちでいました」
結婚は2022年7月。アルペンスキーの日本代表として活躍後、オーストリアへ渡って指導の道へ進んだ河野恭介氏とであった。河野氏はミラノ・コルティナ五輪では日本代表コーチを務めている。
「変化はない」と思っていた気持ちが変わっていき、決意に至ったのは2024年だったと言う。

