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森保一は「欧州で唯一知られた日本人監督」ベルギー上位クラブCEOが明かす“W杯後就任オファー”の真意「理想を言えば日本人が半分で…」
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佐藤景Kei Sato
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA,Kei Sato
posted2026/05/10 11:05
現日本代表の森保一監督に、STVVがカタールW杯後就任オファーを出していたことが話題になった。立石敬之CEOが語る真意とは
「監督だけではないのですが、メディカルとかアナリストとか、専門的なスタッフについても言えることですが、あり得ます。ヨーロッパのトップクラブに引き抜かれるぐらいの専門家たちを育てられるかが、次の目標だと思っています。もちろん監督も、そういうビジョンの延長線上にあります。ただ、日本の指導者が誰でもここに来られるわけではないと思っています。われわれだけではなく、色々な人たちがここで築いてきた歴史があって、今の選手たちがいる。そこで最初に来る指導者は、やはりすごく大変だと思っています。批判も多いでしょうから」
森保監督へのオファー、その真意とは
立石CEOは複数の取材の中で、現在、日本代表を率いる森保一監督について、カタールW杯後にオファーを考えていたと明かしている。
その真意とはどのようなものだったのか。
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「今、森保監督の名前はヨーロッパの人たちの中で、日本人監督として唯一、知られているのではないでしょうか。イングランド戦もそうでしたが、あっという間にヨーロッパ中でニュースになるので。そういう意味で、地元のファンから見ても、ある一定の納得感があることは重要だと思います。2020年にケヴィン・マスカット(元横浜F・マリノス監督)が監督を務めたときも、彼にはヨーロッパで知られるような実績がなかったので、『彼は誰だ?』という空気がありました。だから実力で見せるしかなかったのですが、難しさはありました。今のブランケン監督はここの生まれで、ベルギーでの実績がある。なので同じ連敗するにしても支援されるなど、リスペクトの受け方が全然違います。ただ外国人監督だったら、そこは厳しい目を向けられる。特に日本人監督であれば〈オーナー企業が連れてきたんじゃないか〉とかいろんな憶測が飛ぶでしょう。そういうものを実績と手腕で納得させられる指導者でなければと思います」
理想を言えば、日本人監督が率いて…
そして立石CEOは選手と同様に、監督にも同じことを望んでいる。
「指導者にとっての最終目標が『シント=トロイデンVVで海外で初めて監督をやる』ということではなく、ここからステップアップしてもらいたい。われわれは日本人指導者の拠点にもなりたいと思っています。そこはまだスタートラインにも立っていない。だからまだまだやることがたくさんあるし、選手に、ビジネススタッフについてもそれは同じです」

