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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「お前のせいで負けた」“スーパー1年生”を本気で叱った先輩の本音「海司がすごいことはわかってる。でも特別扱いしない」清風・西村海司に託された春高優勝
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byYuko Tanaka
posted2026/05/08 11:01
2026年3月、卒業を控えた先輩たちにいじられる清風・西村海司(中央)
「亮太さんの姿を見て、これがエースだ、って。それぐらい、とにかくカッコよかった。今まではずっと、亮太さんや先輩たちに甘えるだけでしたけど、これからはもっと自分が強くならないといけない。陸さんが苦しい時、上げるところがない状況になった時、苦しい一本を『持って来い』と言って、全部決める。そういう存在になりたいです」
新年度を迎え、清風高に7年ぶりの“春高バレー準優勝”をもたらした3年生たちは卒業して大学生になった。これからはOBとして、強いチームになってくれという願いを後輩に託して、それぞれの道を歩み始めている。
「これから」を語る西村の表情も、ほんの少し大人の顔つきが増したようにも見える。
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「今までずっと『西村海司はこんなもんか』と思われたくないから、自分の力を見せつけてやろうと思っていたんです。でも、結局はチームを勝たせないと意味がない。春高で準優勝して、これからはもっと注目されて、プレッシャーもかかると思いますけど、だからこそ、弱いところは絶対見せたくない。僕、負けるの本当に大っ嫌いなんで、負けっぱなしじゃ、終われないですから」
新チームで西村に与えられたのは、尾崎が背負った清風のエースナンバー「4」。まもなくインターハイ予選が始まる。次の春へ。挑戦はもう始まっている。〈全2回/前編からつづく〉


