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「井上尚弥がここまで押されるとは」元世界王者がリングサイドで驚いた“終盤の攻防”のディテール「中谷潤人がアフマダリエフと違ったのは…」 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byHiroaki Finito Yamaguchi

posted2026/05/05 17:05

「井上尚弥がここまで押されるとは」元世界王者がリングサイドで驚いた“終盤の攻防”のディテール「中谷潤人がアフマダリエフと違ったのは…」<Number Web> photograph by Hiroaki Finito Yamaguchi

中谷潤人が攻勢に出た8〜10ラウンド、リングサイドのセレス小林は驚きを覚えたという

 試合は4、4、2ポイント差で井上の判定勝利。場内は拍手が鳴りやまず、ダウンシーンはなくともパウンド・フォー・パウンドのランカー同士による満足度十分のハイレベルすぎる一戦に、勝者にはもちろんのこと敗者にも惜しみない拍手が送られた。

最高の試合を見届けて、肩が凝りました

「結果的には尚弥選手が一枚上だったかなと感じました。ただ2人とも最高のコンディションで最高のボクシングを見せてくれて、日本ボクシング史上最高の試合だったと思います。そしてこの日東京ドームに集まっていただいた5万5000人のボクシングファンにも感謝を申し上げたいですね。リング上での2人のアクションに、『おー』とか『うわー』とかちゃんとリアクションがあって最高のムードをつくり上げてくれましたから。場内も一体となったことで日本ボクシング界にとって歴史的な日となりました。

 リングサイドからこの試合を見届けて、目も疲れたし、何より肩が凝りました。これまで多くの世界タイトルマッチを会場で見てきましたけど、肩が凝ったというのは長谷川穂積-(フェルナンド・)モンティエル戦以来。でも凝り具合は、あのとき以上ですね。痛くて仕方がない(笑)。

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 私も自分で立ち上げたセレスボクシングスポーツジムで岩佐亮佑を世界チャンピオンに育て上げましたが、この試合を見て、また世界チャンピオンを誕生させたいなって強く思いました。育てた選手が東京ドームで試合をして、自分もトレーナーとしてこの舞台に立てたら最高ですよね。現役ボクサーたち、未来のボクサーたち、そしてボクシングに関わるすべての人が夢や目標を抱けるような特別な一日になったと感じています」

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序盤の状況は「井上尚弥にコントロールされていた」日本プロボクシング協会長がリング真横で見た中谷潤人の“誤算”「打っていけなかった理由は…」

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