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序盤の状況は「井上尚弥にコントロールされていた」日本プロボクシング協会長がリング真横で見た中谷潤人の“誤算”「打っていけなかった理由は…」

posted2026/05/05 17:04

 
序盤の状況は「井上尚弥にコントロールされていた」日本プロボクシング協会長がリング真横で見た中谷潤人の“誤算”「打っていけなかった理由は…」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

日本プロボクシング協会長のセレス小林が“リングの真横”から見た史上最高の一戦の詳細を語った

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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Takuya Sugiyama

 日本ボクシング史上最多となる5万5000人を集めた東京ドーム興行。リングサイドの「特等席」から、感慨を秘めながら井上尚弥と中谷潤人のハイレベルすぎる戦いに熱い視線を送る人がいた。

 元WBA世界スーパーフライ級王者、セレス小林こと小林昭司は日本プロボクシング協会の会長を務め、井上と中谷も出場した全国U-15ジュニアボクシング大会創設の“実行部隊”として携わった一人。試合前にはリングに登壇し、スタンドまでびっしり埋まった会場を見渡していた。

凄い時代に協会長をやらせてもらっている

「パウンド・フォー・パウンド(PFP)に名前を連ねている日本が誇るトップボクサー同士の戦いに、東京ドームが満杯になったわけですから感無量という言葉以外ありません。ボクシングの力って凄いなとあらためて感じましたし、2年前(井上-ルイス・ネリ戦)に続いてドームのリングに立たせてもらって、凄い時代に協会長をやらせてもらっているんだなとかみ締めた次第です。

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 そして全国U-15ジュニアボクシング大会の立ち上げに関わった立場としては、(当時)東日本ボクシング協会の会長になった大橋秀行会長が『日本ボクシング界の未来のためにやろう』と勇気をもって動いてくれていなかったら、おそらくこのような日は来なかった。尚弥選手、中谷選手、井上拓真選手ら全国U-15出身者が何人もこの日のリングに登場しています。

 あの大会やって良かったなと思うとともに、(後継の)ジュニア・チャンピオンズリーグ全国大会の登録者数は過去最高で、かつレベルもより高くなっているので次世代の選手たちには強い世界チャンピオンになって東京ドームを目指してほしいですよね。日本のボクシング界の未来を見据える意味でも、意義のある一日になりました」

 元世界王者である小林はセレスボクシングスポーツジムの会長及びトレーナーとして岩佐亮佑を世界王者に育てており、理論派の指導者としても知られている。リング真横の特等席から日本ボクシング史上最大の一戦をどのように見たのか——。

【次ページ】 主導権を握っていたのは井上だった

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