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「イノウエの胸を狙え」海外実況席が拾っていた中谷陣営の声…敗者中谷潤人の“井上尚弥攻略プラン”、英語解説は「イノウエは少し重たく見える」

posted2026/05/04 11:03

 
「イノウエの胸を狙え」海外実況席が拾っていた中谷陣営の声…敗者中谷潤人の“井上尚弥攻略プラン”、英語解説は「イノウエは少し重たく見える」<Number Web> photograph by Naoki Fukuda

12ラウンドの死闘となった井上尚弥vs中谷潤人。海外実況はこの一戦をどう見たのか

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NumberWeb編集部

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Naoki Fukuda

井上尚弥vs中谷潤人は12ラウンドの死闘の末、3-0で井上が判定勝ちを収めた。世界も注目した一戦、海外ではDAZNで英語中継された。では、海外の実況席はこの一戦をどう見たのか。英語実況の言葉をひもとく。【全2回の前編/後編も公開中】

 ◆◆◆

 試合は静かに始まった。リング上の2人は慎重だった。序盤の数ラウンドは、打ち合いというより、神経戦だった。DAZNの海外実況はこの立ち上がりを「危険なチェスゲーム」と表現している。

 その緊張感のなかで、海外実況がまず目を留めたのは、井上尚弥のパンチ力ではなかった。3ラウンド、中谷潤人が何気なく右ジャブを伸ばした場面で、実況はこう語った。

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「見てください、イノウエのこの距離の測り方。サウスポーのジャブの外へ外れています。対戦相手たちが口をそろえて語る、あの距離管理です。本当に上手い」

 海外実況が早い段階で絶賛したのは、井上の距離感だった。

「イノウエの胸を狙え」中谷陣営の作戦

 一方の中谷は、まだ本来の攻撃を出し切れていなかった。4ラウンド終盤、こう警告する。

「ここまで大きな出来事はあまり起きていません。ナカタニはここでパターンを変える必要があると思います。そして間違いなく彼はそうするでしょう」

 派手な被弾があったわけではない。しかし、中谷は安全運転に寄りすぎている。少しずつ井上にラウンドを拾われており、このままではまずい、と。

 その空気を変えたのが、7ラウンド終了後のインターバルだった。中谷のコーナーで、ルディ・エルナンデストレーナーが動く。日本のLemino配信でも音声が拾われていたが、DAZN英語実況もその指示を捉えていた。

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#中谷潤人
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