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中谷潤人の判定勝ち「じつは敗者エルナンデス陣営も納得」世界的カメラマンが至近距離でとらえた決定的瞬間「中谷のパンチが“より深く”刺さっていた」―2026上半期読まれた記事
posted2026/05/01 17:00
中谷潤人はセバスチャン・エルナンデスのタフさに苦戦しながらも、スーパーバンタム級初戦で判定勝利を収めた
text by

福田直樹Naoki Fukuda
photograph by
Naoki Fukuda
2026年の期間内(対象:2026年1月~4月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。ボクシング部門の第1位は、こちら!(初公開日 2026年1月13日/肩書などはすべて当時)。
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序盤にKOの予感も…なぜ中谷潤人は苦戦したのか?
初回、中谷選手のいいアッパーがエルナンデス選手にヒットして、「らしいパンチだ」と感じたのを覚えています。序盤は中谷選手の反応や攻め口が速く、しかも相手からすると意外なところからパンチが出てくるので、2ラウンドが終わった時点では「どこかで仕留めるだろうな」と予想していました。実際、エルナンデス選手が明らかにたじろいでいるのを感じましたから。毎度のことながら、左右のアッパーの入れ方は見事でした。
ただ、3ラウンドからエルナンデス選手が前に前に出るようになって、打ち合いに持ち込まれてしまった。打ち合いになっても中谷選手の方が強いだろうなと思っていたんですが、相手がとにかくタフだった。あとになって思うと、丁寧に当てにいくボクシングを意識していたがゆえに、打ち合いに乗り切れていなかったのかもしれません。
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エルナンデス選手としても、どちらかといえば中谷選手が受けに回る形になったので、踏み込んでいける展開になった。中谷陣営からも足を使う指示は出ていて、中盤まではすごくいい回り込みを見せていました。ただ、特に終盤はエルナンデス選手の間合いになって、「でんでん太鼓」のようにノンストップで左右のフックを打つようになりましたね。スタミナと馬力はもともとあるんでしょうけど、さらにアドレナリンが出た状態というか……。パンチの総量、ボリュームということでいうと、中谷選手を上回っている印象でした。


