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「ナカタニ、なんと残念なことか…」敗者中谷潤人の“異変”、海外実況席は嘆いた…「イノウエの美しいアッパー」英語解説が絶賛した井上尚弥“2つのパンチ”
posted2026/05/04 11:04
12ラウンドの死闘となった井上尚弥vs中谷潤人。海外実況はこの一戦をどう見たのか
text by

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Naoki Fukuda
井上尚弥vs中谷潤人は12ラウンドの死闘の末、3-0で井上が判定勝ちを収めた。世界も注目した一戦、海外ではDAZNで英語中継された。では、海外の実況席はこの一戦をどう見たのか。英語実況の言葉をひもとく。【全2回の後編/前編も公開中】
◆◆◆
「なんという残念なことか…」
この試合の10ラウンド、海外実況が最も熱を帯びた。彼らは「明確に流れが変わった」と見ていた。だが、その流れが急に止まる。10ラウンド残り1分、バッティングで中谷の左目上が切れる。
「バッティングです……なんという残念なことか。ひどくないことを願います」
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「ただ、最悪の場所ではありません。目尻のあたりに本当に危険なカットがあるのを見てきました。これは眉の上の深いカットです。ただし血が目に流れ込むなら問題です」
10ラウンド終了後、再び中谷コーナーでルディトレーナーの声が配信に拾われる。
「自分の間合いの中で打て。近づきすぎるな。そうすると打てなくなる」
ここも興味深い。7ラウンド終了後、ルディは「胸を狙え」「インサイドで戦え」と指示していた。ところが10ラウンド終了後には、「近づきすぎるな」「長い距離で打て」と修正している。
つまり、ルディはただ「行け」と言っていたわけではない。近づきすぎれば、井上の射程に入る、と。このコーナー指示は、中谷陣営が繊細な距離調整をしていたことを示している。
「美しいアッパー」絶賛された2つのパンチ
しかし、11ラウンド。井上は、その修正の上を行く。海外実況は、このラウンドを「王者が流れを奪い返した場面」と見た。とくに1分40秒付近、中谷の左目付近に決めた右アッパーを、実況席は強く称賛する。


