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「圧倒的すぎる…」敵も恐れた“超人”田中瑞稀30歳の勝負強さ「でも苦しんでいた時期もあった」誰にも見せなかったキャプテンの涙〈SVリーグ決勝ウラ側〉 

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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photograph byYohei Osada/AFLO SPORT

posted2026/04/29 17:01

「圧倒的すぎる…」敵も恐れた“超人”田中瑞稀30歳の勝負強さ「でも苦しんでいた時期もあった」誰にも見せなかったキャプテンの涙〈SVリーグ決勝ウラ側〉<Number Web> photograph by Yohei Osada/AFLO SPORT

大阪マーヴェラスを2年連続でファイナルまで導いたキャプテン田中瑞稀(30歳)。連覇は逃したが、圧倒的な存在感を放った

 ファイナルではGAME1に続き、GAME2もSAGA久光が制した。大阪マーヴェラスの連覇は潰えた。だが、どれだけ点差が広がっても、コートの中で「大丈夫、ここから!」と最後まで笑顔でチームを鼓舞し続けた田中は、敗戦後の取材にも清々しく胸を張った。

「昨シーズンよりも負けの数は多かったですけど、(3月の選手ミーティングで)本音をぶつけ合って、いい意味で弱みをさらけ出すことができた。それからお互い助け合うこと、信じ合って戦うことができたからチャンピオンシップにつながった。このチーム、メンバーで戦ってこられたことを誇りに思うし、みんなに感謝したいです」

宮部愛芽世が知るキャプテンの素顔

 最後まで、強く、逞しいキャプテン。誰もが「あの人に要注意」と口を揃える圧倒的な勝負強さを持つラスボス。ただ、本当はずっと強かったわけではない。

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 誰にも見せなかった「キャプテン田中瑞稀」のリアルな姿を知るのが宮部愛芽世だ。すでに今季限りの退団が発表された副キャプテンが涙ながらに明かす。

「ファンの方々やメディアの方々、みんなが『すごい』っていう選手ですけど、でも数字が伸びなくて、苦しんでいた時期もあったし、試合が終わって泣いていたこともあった。それでも最後まで、『チームの核であり続ける』と言って、自分たちの前で強くあり続けようとしてくれた姿は本当に頼もしかったし、自分もああいう選手になりたい、目指さなきゃいけないと思わせてくれる人でした」

 自分の弱さも包み隠し、チームのために、強く、立ち続ける。唯一無二の存在として――。

 きっと次のシーズンも、また同じように思うはずだ。田中瑞稀を越えなければ勝てない、と。

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#大阪マーヴェラス
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