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名作絶望していた木原龍一に…母から届いた“1通のメッセージ”「龍一くんのお母様の言葉には本当に…」三浦璃来も感謝、りくりゅうを変えた“転機”
text by

野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byKiyoshi Sakamoto/AFLO
posted2026/04/30 17:01
2019年、NHK杯で演技するりくりゅう
「ビッグベンはイギリス! ここはボストンだよ……」(木原)
たわいもない会話に笑いながら会場に着く。練習も試合も、自然とポジティブな気持ちで向かっていった。木原はその会話を振り返る。
「シーズン前半はバスの中でも会話が弾まなくて、三浦さんは1人でゲームをしていました。今思えば、心の余裕がないから、ゲームで気を紛らわせていたんだと思います。世界選手権では、バスの移動すら楽しく感じました」
乗り越えて成した“2度目の世界一”
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迎えた本番、ショートの『黒くぬれ!』は激しい曲調のプログラムだが、自然と笑顔がこぼれた。
「もう最終戦だから、笑ってもいいか! という感じでした」
と三浦。ショート76.57点で首位発進を決めると、木原も手応えを感じた。
「シーズン初めはユニゾンもバラバラで自信を持てなかったプログラムが、試合を重ねるごとに育って、完成形を最後に披露できた。すごく良い挑戦だったと思えました」
フリーの朝の公式練習では、三浦がタイツを忘れても、木原が「通常運転だな!」と笑う。その笑顔に三浦もつられた。
「練習も試合も楽しくて、ようやく元に戻れたなという感じがしました」(三浦)
フリーの『アディオス』は、小さなミスはあったものの、スピードを生かした滑りで演じ抜く。総合219.79点で、2年ぶりの優勝をつかみとった。
2年前の優勝と、どちらが嬉しい? と聞くと、三浦は迷わず答える。
「この2年、怪我で、自分達の滑りができない時期が続きました。2年前に優勝した『ただ嬉しい』という気持ちより、『すべてのことを乗り越えてきた』と感じる今回の方が、嬉しさは大きいです」
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

