テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「ただただ可愛い」「お茶のパッケージを見てパパ、パパと」大谷翔平が圧巻の投手専念→愛娘の話題で父の顔に…“テレビに映らない”ほっこり取材
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byNaoyuki Yanagihara
posted2026/05/02 06:00
「背番号42」で好投した大谷翔平。試合後には愛娘の話題となり、顔をほころばせる場面もあったそうだ
2四球と安打で今季初の自責点を記録した5回は、1死二、三塁からトミー・ファムを空振り三振、リンドアを今季最速100.4マイル(約161.5キロ)で左飛に打ち取り最少失点で切り抜けた。ファムの2球目から4球連続で100マイルを超え、シーズンでは3年ぶりの10奪三振。メジャー9年目で初登板だった「ジャッキー・ロビンソン・デー」で背番号42を背負って躍動した。
前夜、ロバーツ監督から「ピッチングに専念してほしい」と伝えられた大谷は思わず目を見開いたという。
「ちょっとびっくりはした」
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投手コーチ、トレーナーらとも話し合った上での打診に「チームとして良い戦略」と納得した上で、1783日ぶりに投手専念し、日本の先発投手最長となる32回2/3連続自責点0をマーク。規定投球回に達して防御率0.50はリーグトップに立った。
代役DHラッシング「本塁打?任せろ」
大谷の代役として「7番・DH」で出場したダルトン・ラッシングは、有言実行の満塁弾を放った。試合前に大谷から「本塁打を何本か打ってほしい」と要望され「もちろん。任せろ」と返答。2点リードの8回に4号満塁弾をバックスクリーンへ叩き込んだ。
満塁弾も4打点も初だったが「最高の選手(大谷)からスポットライトを奪うためにここにいるわけではない。僕はただダッグアウトに活気を与えるためにここにいる」と謙虚に喜んだ。
ロバーツ監督は「今日は大谷を投球に集中させたのは良い判断だった。素晴らしい投球。(死球の影響は)全くない。トレーナーとも話したが、アイシングなどの治療もしていない」と自画自賛し、大谷は「投手専念を今後も取り入れるのか?」という米メディアからの質問に「素晴らしいDH(ラッシング)を持っているので、彼に任せたいなと思う」と笑った。
1歳になる子供について「ただただ可愛いです」
試合後の大谷の囲み取材でのこと。第1子の長女が誕生してもうすぐ1年を迎えるため、私は“父としての変化”について質問したいと思っていた。
取材は米メディア、日本メディアの順番で進められるため、米メディアの段階で投手専念、投球への質問はある程度、出尽くしてしまう。普段はプライベートな質問は控えるが、子供が1歳になる感慨深さやこの1年は生活が一変したことなど、私も同年代の娘がいるため想像できた。登板日にしか取材できない現状などを考慮し、やはり質問しようと決めた。
日本メディアの質問が終盤にさしかかる5問目。私は思い切って問いかけた。

