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西田凌佑の本音「井上尚弥選手と戦いたい」もし実現したら? 武市トレーナーの見解「西田でも中谷潤人でも圧倒的不利…なら思い切ってやればええやん」
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渋谷淳Jun Shibuya
photograph byTakuya Sugiyama
posted2026/04/27 11:13
フェザー級への転向を示唆している井上尚弥。西田凌佑との対戦が実現することはあるのか
武市トレーナー「(井上戦は)誰だろうが圧倒的不利」
──武市晃輔トレーナーにもお伺いします。西田選手と井上選手が対戦した場合のイメージはありますか。
武市 それはやっぱりありますよ。非常に厳しいですけどね。もし通用するところが1しかないなと思っても、それを少しずつ広げていくしかない。ただ、井上選手と対戦したら西田だろうが誰だろうが圧倒的不利なわけです。たぶん井上選手を除いてスーパーバンタム級で一番強い中谷選手だってそうなんですから。だったら別に思い切ってやればええやん、と思いますけどね。
――武市トレーナーの目から見ても井上選手は別格ですか?
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武市 彼は「オレに判定で勝つことはできない」って言ってますよね。そこをよく分かってるのが賢い。負けるんだったらKO。そこに気づけてるわけじゃないですか。常に防衛本能がある。だから強い。ダウンした試合も防衛本能が速攻で働いて、そのあとはもらってない。そこにシフトされると、ちょっともうきついですね。だから中谷選手との試合も井上選手次第だと思います。
世界王者になったメディナ「自分のときとは全然違う」
──さて、あらためて西田選手に聞きます。西田選手は強敵との試合を数多くこなしてきました。12戦のうち4試合が世界王者経験者です。その中の一人、クリスチャン・メディナ選手(メキシコ)が昨年、武居由樹選手(大橋)からWBOバンタム級王座を奪いました。メディナ選手がチャンピオンになって、彼に勝っている西田選手の評価もまた上がったように思います。
西田 メディナ選手と武居選手の試合は見ました。自分とやったときと比べてサウスポーとの戦い方が巧くなったなと感じました。無駄がなくなったというか。自分とやったときは、「こう来られたら嫌だな」と思いながら戦っていたんですけど、最後まで嫌なことをされずに12ラウンド終わった感じでした。
──嫌なことと言うと?
西田 簡単に言うともっと強引に来られると嫌だなと思っていたんです。実際にパワーがありましたし。武居選手との試合ではいい意味で強引さを発揮してKOにつなげたなと感じました。自分とやったときとは全然違いました。

